憲法審査会、2年ぶり自由討議…欧州視察報告も
2019/11/07 12:29
衆院憲法審査会は7日午前、同審査会メンバーによる9月の欧州視察に関し、調査報告と自由討議を行った。与党は、欧州の事例を踏まえ、憲法改正に向けた議論を進展させることが重要だと主張した。
同審査会での実質的な審議は今年5月以来で、7月の参院選後では初めて。自由討議は2017年11月以来、約2年ぶり。
視察団の団長を務めた自民党の森英介・前審査会長がまず、ドイツやウクライナなど欧州4か国訪問の概要について報告を行った。森氏は、戦後63回の改憲を行っているドイツでは2大政党が協力して改憲論議を進めることが多いと指摘し、「与野党間で大胆な妥協をするという手法は、我が国でも考慮する必要がある」と述べた。
その後、視察に参加した与野党議員4人が発言。公明党の北側一雄氏は、ウクライナ憲法で緊急事態条項に議員任期の延長が規定されていることを挙げ、「今後の我が国の憲法論議にも参考になる」とした。
自由討議では野党の議員も意見を述べ、立憲民主党の山尾志桜里氏は、国民投票運動中のCM規制の議論と合わせて自由討議を行うべきだとの考えを示した。