衆議院憲法調査会(中山太郎会長)が「中間報告」提出を強行し、改憲への足取りを早めようとしている中、これに反撃し、改憲を許さない運動を発展させることをめざして、「イラク戦争NO!政府は憲法を守れ!有事法制を廃案へ!11・3憲法集会」が開かれ、賛同団体50団体、個人780人以上、当日参加者450人という結集で、会場は超満員の熱気にあふれました。内容も講演、連帯挨拶、音楽と詩の構成、いずれもタイムリーかつ充実しており、全体としては大変好評でした。この取り組みは今後の共同行動の一層の前進のための貴重な足がかりになりました。これは呼びかけ11団体の協力と、今日の憲法状況、社会状況に危機感をもった全国の皆さんのご協力によるものです。御礼申し上げます。
当日は司会を赤石千衣子=ふぇみん婦人民主クラブ、井上睦子八王子市議=『憲法』を愛する女性ネットが行い、集会基調提起は内田雅敏(許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局長)、講演は水島朝穂(早稲田大学教授)=「韓国で考えた日本の有事法制…憲法調査会中間報告にもふれて…」と新崎盛暉(沖縄大学教授)=「拉致報道の洪水から何が見えるか」(今号に要旨掲載)で、憲法調査会中間報告や日朝関係正常化、拉致問題などを分析しつつ、現在の憲法状況をかたるという、この集会ならではの貴重な問題提起がありました。
今後の共同の強化のために駆けつけてくれた連帯挨拶も大変重要でした。「教科書ネット21」(東本久子)、「陸海空港湾労組20団体」(内田妙子航空連議長)、「ピースボート」(曺美樹)、「孫の世代の戦争責任って…実行委員会」(狐塚克之)、「全国労働組合連絡協議会」(藤崎良三議長)、「日本YWCA」(俣野尚子)の皆さんでした。
音楽と詩の構成「臆病こそ勇気」の「グループ多摩じまん」の上演は多くの参加者の感動を呼びました。集会アピール採択と閉会挨拶は日本山妙法寺の僧侶の方が力強く行いました。
今後、さまざまな課題がありますが、とりわけ12・1STOP!有事法制大集会、2003年5.3憲法集会の成功を目指してさらに共同を広げたいと思います。(事務局・高田健)
11月1日の衆議院憲法調査会は社民党、共産党の反対を採決で押し切って「中間報告の提出」を決定した。これには与党民主党が賛成した。中山会長らの改憲へのステップにしたいという強い意志の反映だ。以下、その会議での反対意見の要旨を紹介する。(編集部)
資料・衆議院憲法調査会中間報告採択に際しての反対討論(社民党・金子哲夫)
資料・衆議院憲法調査会中間報告採択に際しての反対討論(日本共産党・春名直章)