4月11日の衆議院憲法審査会幹事会のこと

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4月11日は衆院憲法審査会幹事会が、審査会の始まる前と、終わってから(11時5分に議論が尽きたので)の、2回にわたって行われた。審査会の終わり頃、自民党の船田筆頭幹事が、各党の幹事の間を渡り歩いて、なにやら密談をしているのが傍聴席から見えたが、きっと「早く終わりそうだから、朝の続きの幹事会をやりましょう」とささやいて歩いていたのではないかと推察する。こういうのが見えるから、傍聴って、面白いんだよね。

前半の中身は、?審査会の場で保利会長から説明があった委員間の議論について、?改憲案を例示して説明することへの笠井議員による異議について、および?この日のマスコミ報道で、保利会長が自民党憲法審査会の結論として、今国会の会期中にも96条改憲案を国会に出すと発言したことについて。

会長発言報道については、「提出するというニュアンスではない、新聞のミスリードだ」と自民党幹事の弁明があった。終了後の幹事会では自民党から出されたスケジュール(次回は18日で財政、25日地方自治、5月2日9章、10章、11章を一括、9日に前文と総まとめ、および「その他」として改憲手続き法の「3つの宿題」も)について議論があった。オブザーバーの共産の笠井委員からは、「自民党の出席が悪い、集まらないなら無理にやるべきではない」と意見が出された。問題の9章(改正)を、連休で出席が悪いと思われる2日でやるのはどうかと、民主、公明や維新、みんなからも相次いで疑問がでた。保利会長の「憲法記念日の前日には会議を開いておきたかった」という説明は、失礼ながらちゃんちゃらおかしい。これらについては、引き続き政党間協議をすることになったようだ。

第9章をめぐる議論も、申し訳ないが笑える。「96条改憲、96条改憲」と騒いでおきながら、9、10、11章の審議を一括で挙げてしまうとはおかしなことだ。それに10章は立憲主義にかかわる最高法規ですよ。傍聴しているとよくわかるが、笠井さんがいうように、自民党の委員は半数くらいしか、出ていない。それに居眠りどころか、ぐっすり睡眠をとっている上杉委員のような委員(彼だけじゃないけど)がいるし、鳩山邦夫委員のように議場をうろついて笑いながらおしゃべりにいそしんだ後は、さっさと退席する人もいる。この出席率の悪さ、出席がムリなら無理にこんな強行日程をいれるなというのは当たり前の意見だ。不まじめだぞ、自民党。