本日(3月14日)午前、憲法審査会。市民連絡会は21名の仲間と共に傍聴に参加した。全体の傍聴者は40人程度。それなりに関心の高さが表れている。
本日は憲法第1章、2章のおさらい的な自由討議。新人議員のための復習だそうだ。第1章、第2章と分けて、それぞれ約1時間半ほど。憲法審査会の事務局からの経過説明の後、各会派代表5分づつの発言があり、その後自由発言。議論の内容は下に貼り付けた新聞記事程度のモノ。しかし、改憲反対政党は共産党の笠井議員ひとりになった。終了後、笠井さんが「文字通り孤軍奮闘ですね」と語っていた。本日は憲法審査会以来の会長だった中山太郎氏が陪席していた。
天皇の所では、すでに語られていることではあるが、自民党の船田筆頭幹事が自民党改憲案を説明して「現行の"助言と承認"は"礼を失する"」と言うのには、「改めて」あきれかえった。新聞記事でも言われているが、自民党、維新の会、みんなの党の合作が成立している感がある。維新とみんなは少数会派であるから、より過激に右派の主張をすることで、自己の存在を目立たせようとする。このパターンはしばらく続くだろう。元首、元首、日本の伝統、伝統、などなど、彼らの発言を聞けば聞くほど、本当に右翼だと思う。民主党の一部の委員の中には元首規定に反対というものがいた。
第2章の冒頭で、自民党の中谷幹事は「世界中、どこをさがしても軍隊のない国はない」などと意見を開陳、議事録でどう修正されるかわからないが、無知をさらけ出していた。自民党の委員が集団的自衛権について「あるのにつかえないなんて、論理的な破綻だ」と言ったのに対して、共産党の笠井委員は「その解釈をしてきたのは自民党政府だ」と指摘した。最後になって自民党の土屋委員が「北朝鮮の核の脅しに対抗する必要」を強調したが、笠井委員は「武力で対抗するのは解決にならない」と指摘していた。9条でも維新とみんなは改憲論の先兵の役割を果たしていた。
3時間の会議になると、疲れたのか自民党席はガラガラ、30人の自民党委員のうち、13人しか残っていない場面もあり、船田幹事が指を指して数えたり、保利会長が議長席から「きちんと出席してほしい」と注意する有様だった。自民党にはまじめに議論する気がない。それでいて、来週21日も衆院憲法審査会を開くと宣言して閉会した。(高田)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013031401001309.html
集団的自衛権で足並み 自維み3党、天皇元首も
2013年3月14日 13時02分
衆院憲法審査会は14日午前、昨年12月の衆院選後、初めての会合を開いた。第1章「天皇」、第2章「戦争の放棄」に関する各党見解表明で、自民党、日本維新の会、みんなの党は、1条で天皇を「元首」と位置付けることや、集団的自衛権の行使を認める9条改正でほぼ足並みをそろえた。
衆院憲法審は昨年8月以来、約7カ月ぶりの論議再開。参院憲法審も13日に再開しており、安倍晋三首相が改正の国会発議要件を定めた憲法96条の緩和などに意欲を示す中、国会での憲法論議も活発化しそうだ。
(共同)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013031400259
自維み、9条改正を主張=衆院憲法審も再開
衆院憲法審査会は14日午前、憲法第1章「天皇」と第2章「戦争の放棄」に関する自由討議を行い、参院に続いて審査を再開した。自民党の中谷元氏は、戦力不保持などを規定した9条を改正し、「国防軍」の保持を明記するよう主張。日本維新の会、みんなの党も9条見直しを訴えた。
中谷氏は「軍隊の保有は世界の常識だ。世界の平和や人道支援のための活動も広くできるようになる」として、国防軍への理解を求めた。維新の馬場伸幸氏は「自衛のための戦力保持を明確に定め、首相の指揮監督権、民主的統制の原則を明記すべきだ」と表明。みんなの党の畠中光成氏は「9条に自衛権をはっきり明記すべきだ」と強調した。
これに対し、民主党の山口壮氏は「9条改正のタイミングが今なのか、慎重に考えた方がいい」と述べ、拙速な見直しは避けるべきだと指摘。「加憲」の立場を取る公明党の斉藤鉄夫氏も「戦後の日本の平和と繁栄に果たした9条の役割は大きい。現行規定を堅持すべきだ」と語った。
共産党の笠井亮氏は「9条は日本が二度と侵略国家にならないという国際公約だ」と、改正反対を主張。生活の党の鈴木克昌氏は「自衛隊の憲法上の在り方を議論する必要はある」と述べる一方で、「9条見直しはアジア諸国など周囲の国際情勢に影響を与える」とも指摘、慎重な検討を求めた。
天皇に関しては、自民党と維新、みんなが「元首と明記すべきだ」と主張。民主、公明、生活の各党は、天皇を象徴と位置付けた条文の改正は不要との認識を示した。(2013/03/14-12:18)