声明・論評

第10回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会(in大阪)アピール

2月17~18日、私たちは大阪で「第10回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会」を開き、憲法改悪阻止の市民運動の全国的連携をいっそう強化し、発展させる決意を新たにしました。

いま開かれている第166通常国会では、任期中の改憲を公言する安倍内閣のもとで「改憲手続き法案」が最重要法案とされています。改憲派は5月3日の憲法記念日までに同法案の成立をはかると公言しています。私たちは「戦争のできる国づくり」をめざす9条改憲のための「改憲手続き法」はいらないとの基本的立場から、この法案の廃案をめざしてたたかいます。当面、この法案の問題点の広範な暴露をさらに強めつつ、全国的に「STOP!改憲手続き法案」の運動を急速に強めなくてはなりません。

あわせて、安倍内閣がこの国会でおしすすめようとしている米軍再編関連法案、少年法改悪法案、共謀罪法案、改悪教育基本法関連3法案、派兵恒久法案などの諸悪法に反対し、集団的自衛権行使のための解釈改憲に反対し、改憲暴走に歯止めをかけましょう。

今年は憲法施行60周年にあたります。憲法記念日の5月3日を全国各地で大規模な共同した改憲反対のキャンペーンとして闘い、9条改憲反対の世論をいっそう強化するために行動しましょう。この運動を通じて、「九条の会」など9条改憲阻止で共同する幅広いネットワークを全国津々浦々の草の根につくり出しましょう。憲法9条を高く掲げ、反戦平和の運動を大きく発展させましょう。きたる統一自治体選挙と参議院選挙では9条改憲反対を掲げる良心的な候補者を一人でも多く当選させるために協力しましょう。

9条の改憲に反対し、それを生かす課題は日本国内だけの問題ではありません。米国のブッシュ政権は「テロとの戦い」を旗印に、イラクへの米軍の増派を決め、「この重要な時期に米軍を増派することが、イラクにおける暴力の連鎖を食い止め、駐留米兵の帰還を早めることになる」などと叫んでいます。しかし、米国内でも、また世界各地でも「武力で平和は作れない」「武力が作り出すのは破壊と憎悪だけだ」という声が広がっています。

いまこそ世界の人々と手を結び不戦・9条擁護の国際的な連帯をつくり出しましょう。とりわけ、この数年来、強化されてきた日韓の市民の9条連帯の運動を強め、さらに東北アジアの9条連帯の運動を強めることで、アジアにおける軍事的緊張激化の逆流をうち破っていきましょう。そのためにも2008年5月に日本の各地で予定されている「9条世界会議」の歴史的な成功をたたかいとりましょう。

2007年2月18日

許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会参加者一同

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