安倍元首相の『国葬』に反対する実行委員会
2022.8.6
憲法改悪に反対し、平和と人権、民主主義の実現をねがう全国津々浦々の市民の皆さん
参院選の最終盤、7月8日に安倍元首相が銃撃によって殺害されました。容疑者は家族が安倍氏と密接に連携していたカルト集団「旧統一協会」の苛酷な被害を被っていた元海上自衛官でした。
選挙演説中の安倍元首相に対するこのような暴力は決して許されることではありません。
しかし、岸田内閣がこれを「民主主義への挑戦だ」と安倍政治を全面的に賛美する立場で世論を煽り立て、自らの政治的利害の貫徹のため、7月22日、異例の速さで「安倍氏国葬」を閣議決定したことは重大な問題であり、容認できません。各種の世論調査も明らかにしているように、安倍政治に対する日本社会の評価はおおきく分かれているにもかかわらず、国葬の強行は一方的に安倍政治を全面的に賛美・礼賛することになります。
あえていいますが、安倍元首相が亡くなったことによって、彼のこれまでの数々の悪政の責任が消えるわけではありません。安倍氏は日本の憲政史上最長の首相となり、「安倍一強政治」ともいわれるような状況をつくりだし、その間、行政を歪め、権力を私物化し、歴史修正主義、民主主義破壊、軍拡、解釈改憲、その他数多くの憲法違反の悪法を強行成立させてきました。
私たちは、今までの安倍元首相の悪政を絶対に忘れてはならないし、なかったことにしてはなりません。安倍政権8年8カ月の悪政は民衆の手で清算されなくてはなりません。
ましてや、岸田政権による今回の閣議決定は法的根拠が存在せず、かつ憲法が保障する信教の自由、良心の自由、および法の下の平等の原則に反する憲法違反の企てです。
全国に疑問と反対の声が渦巻いています。
今こそ私たちは声を大にして、安倍元首相の国葬に反対し、改憲と軍拡、戦争準備、暮らしの破壊の岸田政治に反対の声をあげましょう。
全国の市民の皆さん。