いま、安倍政権は、日本を「海外で戦争をする国」にするため、歴代の政府が固く禁じてきた集団的自衛権の行使を容認するよう憲法解釈を変更しようとしています。集団的自衛権とは、海外で戦争することであり、アフガニスタンやイラクのような戦争で、アメリカといっしょに武力行使をすることです。
まもなく、安倍首相の私的諮問機関である「安保法制懇」が、それを正当化する報告書を出すといわれています。安倍政権は、この報告書を手がかりに、「閣議決定」で憲法解釈を変えるという歴史的暴挙に出ようとしています。
しかし、世論の大多数は、この安倍政権の企てに強く反対しています。こうした安倍政権の暴走を危惧する声は、広範な各界の人びとのみならず、与党内や自民党の長老、改憲を主張する学者などからさえわき上がっており、国内だけでなく東アジア諸国や欧米諸国からも相次いでいます。
窮地に立った安倍政権は、集団的自衛権行使に「6つの案件」をつけるとか、「行使の限定容認論」などを持ち出すことで、世論をだまそうと姑息な手段を使っていますが、これらによって、9条破壊、憲法破壊の本質が何ら変わることがないのは明らかです。
本日、「生かそう憲法、輝け9莱」のスローガンの下に、67回目の憲法記念日に集つた私たちは、集団的自衛権の行使を絶対に許さず、日本を戦争する国にさせない、秘密保護法など一切の戦争準備法に反対する、国家安全保障基本法などによる立法改憲も許さない、という固い意思をもって、平和を願うアジアの人びとと連帯し、安倍政権の改憲暴走を止める決意を固めました。私たちは、この国を戦争する国にしないために、主権者としていまこそ立ち上がらなくてはなりません。
私たうは、国内外のみなさんに、さまざまな立場や意見の違いを超え、共同し、全国各地の草の根から、「戦争反対、改憲許すな解釈変更で9条を壊すな、憲法を生かそう」の声と運動を、さらに大きくまき起こすことを呼びかけます。
5・3憲法集会&銀座パレード2014
参加者一同