声明・論評

事態が緊急ですので、下記共同アピールへの賛同をお願いしますと同時に訴えの拡散をお願い致します。この相互の協力を契機に96条改憲→9条改憲を食い止める大きな運動を作り、世論を喚起したいと思います。賛同して頂ける諸団体・グループと個人(所属団体か在住都道府県名明記)はFAXまたはメールで賛同の意志をご連絡下さい。第一次締め切りを6月30日にします。
連絡先FAX03-3221-2558 メールkenpou@annie.ne.jp

【賛同募集】立憲主義を破壊し、「戦争する国」への道を暴走する96条改憲に反対する共同アピール

安倍首相をはじめ自民党がくり返し主張する“憲法第96条の改定を参院選の争点にする”という発言に、わたしたちは重大な危惧を抱いています。いま、多くの人びとの96条改憲反対の声の高まりと反対の世論の増大に直面して、安倍首相は動揺しつつありますが、96条改憲を自民党がめざす憲法改定の突破口にしようとする意図は捨てておりません。

いうまでもなく、96条は単なる憲法改正の手続き条項の変更ではなく、日本国憲法の背骨である立憲主義=国家権力制限規範としての憲法の破壊です。国会議員の過半数ということは、時の与党がたやすく達成できる数であり、たまたまその時に勢力のある政党の思いのままに改憲の発議ができることに他なりません。

安倍首相らの96条改憲のくわだての先には、憲法第9条の改憲により集団的自衛権の行使と「国防軍」で戦争をする国をめざし、天皇を「元首」に戴いて基本的人権を否定するという「自民党改憲草案」の実現があることは明白です。

改憲派は本丸の9条改憲のねらいを曖昧にしながら、「日本の憲法は世界的にみても、改正しにくくなっている」(自民党の「改憲草案Q&A」)などのデマを振りまき、96条を攻撃し、改憲を主張していますが、これは公党として容認しがたいものです。改憲派は国民投票を引き合いに出し「憲法を国民の手に取り戻す」ための96条改憲だなどと宣伝したり、「憲法に環境権を加える」ための96条改憲にしようなどとも言っていますが、これはどの国も最高法規として安易な変更を認めていない憲法を党利党略でもてあそぶものであり、立憲主義に真っ向から反するものです。

私たちは、安倍首相と自民党など改憲派による、立憲主義を破壊する96条改憲、「戦争する国」への暴走に強く反対します。

2013年5月25日
呼びかけ団体
沖縄県憲法普及協議会 女9条の会北海道 憲法を生かす会 市民憲法調査会 市民自治を創る会 第九条の会ヒロシマ とめよう改憲!おおさかネットワーク 不戦へのネットワーク 平和を実現するキリスト者ネット、平和をつくり出す宗教者ネット 許すな!憲法改悪・市民連絡会

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