声明・論評

報道各位

田中前沖縄防衛局長の「犯す前に言いますか」発言、防衛省抗議申し入れのご報告

昨日、私たち10団体は、標記発言について防衛省に抗議申し入れを行いました。
対応したのは、小杉祐一大臣官房秘書官企画調整官、ならびに田邊英介地方協力局沖縄調整官先任部員の2名です。

田中前沖縄防衛局長の、辺野古地区環境影響評価書提出を女性への性暴力に例えた「犯す前に『これから犯します』と言うか」という発言は、沖縄県民への差別意識を表したとともに、女性への性暴力を容認するという意味で、女性への差別につながる言語道断な発言です。

会見ではまず、田中前局長の更迭だけでは済まされないこと、政府による国会での謝罪、 環境影響評価書提出のとりやめなどを求める抗議の主旨を伝え、各団体の抗議文を渡しました。小杉調整官は「防衛省は田中発言で猛省している」としつつ、環境影響評価書の提出を断念すべきだという要請に対して、田邉部員は、申しわけないという発言のあと、「沖縄のみなさまとの信頼関係の構築のために努力してきた。日米合意に従って評価書に関連する作業は粛々と進める」と発言しました。

これには「何を反省しているのか」という声が相次ぎ、「『犯す』という言葉は無理強いであることがわかっているから田中前防衛局長は使っているのだ。県民の声を聞いたら、評価書を断念するしかない」と、強く要求しました。なお、担当者は女性自衛官への性暴力事件で国・防衛省が慰謝料を払った事実を知りませんでした。

田中発言は、これまでの日本政府の沖縄への暴力的・差別的姿勢を象徴的に示す発言です。沖縄でも抗議の声が広がっています。私たちは政府・防衛省の謝罪のみならず、普天間飛行場移転に関して米国政府との再協議を求めて、今後も行動していきます。

ご注目下さるようお願いします。

2011年12月1日

石原都知事の女性差別発言を許さず、公人による性差別をなくす会(03-5988-7286)
ふぇみん婦人民主クラブ (03-3402-3238)
アクティヴ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(03-3202-4633)
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許すな!憲法改悪・市民連絡会(03-3221-4668)
戦争と女性への暴力 リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)(03-3818-5903)
平和を実現するキリスト者ネット(03-3203-0374)
NCC女性委員会(03-3203-0372)
日本山妙法寺(03-3461-9363)
ウチナンチュの怒りとともに・三多摩市民の会(042-592-3806)

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