声明・論評

いかそう憲法! 輝け9条! 歩みつづけて10年
2010年5・3憲法集会アピール

2001年の5月3日、5・3憲法集会実行委員会が初めて共同の集会を開いてから、今年は10回目の記念すべき日にあたります。

小泉純一郎政権、安倍音三政権の改憲暴走に抗して、私たちは政治的・社会的立場の違いを超えて、「憲法改悪は許さない」の1点て共同した運動を作りだし、歩みつづけ、世論に訴えてきました。昨年の総選挙で、9条を目の敵にして明文改憲を策動した自公連立政権はとうとう倒れました。ひきつづさ改憲を呼号している自民党は四分五裂のありさまです。情勢はあらかな段階に入りました。

今年は日米安保改定から50年の年です。目下、焦眉の課題となっている沖縄の普天開基他の撤去をはじめ、米軍再編に伴う日米軍事一体化など、憲法9条に関わる大きな問題が存在しています。沖縄県民は島ぐるみで基地のたらい回しに反対しています。私たちはこれ以上、沖縄に犠牲を強いることは断じて容認できません。もう戦争のための軍事基地は要りません。

本日、ニューヨークには核兵器の廃絶をめざして全世界の仲間の皆さんが結集しております。

また今年は改憲手続き法の3年間の「凍結期間」が切れる年であり、臼井違をはじめ、各界の有識者が異議を唱えているにもかかわらず、総務省は強引に施行令を準備しています。与党の一部からも改憲につながる憲法審査会の始動をめざす声が聞こえてきます。武器輸出3原則や非核三原則を骨抜きにするような動きとあわせて、集団的自衛権行使の容認や海外派兵恒久法などのさまざまな解釈改憲の動きもひきつづき存在します。私たちは気をゆるめるわけにはいきません。

5・3憲法集会の10年の歩みは、団結は力、継続は力であることを明確に示しております。 10年にわたって、幅広く共同してきた私たちは、本日の集会とパレードを機に、あらためて、いっそう大きく共同行動を発展させることを決意するものです。

2010年5月3日
2010年5・3憲法集会参加者一

 

このページのトップに戻る
「声明・論評」のトップページに戻る