声明・論評

生かそう憲法輝け9条2009年5・3憲法集会アピール

日本国憲法の施行まる62年を迎えた本日、5月3日に私たちは、それぞれの思想・信条・社会的立場などの違いを超え、「憲法の改悪に反対」という共通の目標を掲げて日比谷公会堂に集まりました。

私たちは、9条はもとより、深刻な雇用と生活の破壊に対レ25条など日本国憲法の先駆的な平和主義、民主主義、人権尊重の諸原則の価値を再確認し、この憲法をいっそう社会の中に生かレごいくことの大切さを確認しました。

平和憲法を敵視し、「任期中に改憲をする」と公言していた安倍晋三内閣が倒れて以来、9条の明文改憲をめざす動きは下火になりましたが、一方で、憲法の解釈を無制限に拡大し、「戦争のでできる国」づくりを進めようとする動きは、むしろ強まっていることに注意を払わなくてばかりません。

昨年末に強行されたアフガン戦争協力のためのインド洋派兵給油新法の延長や、今通常国会での自衛隊法82条の恣意的な解釈による海上自衛隊のソマリア沖派兵と、「海賊」対策に名を借りた派兵新法制定の強行の動きは、究極の解釈改憲である「海外派兵恒久法」にあと一歩まで迫ったものです。北朝鮮の口ケット発射を機にMD配備体制などを急速に強化し、国際紛争への武力による対処と集団的自衛権行使へのキャンペーンも強まっております。また「グアム協定]の強行など米軍再編による日米軍事同盟と自衛隊の強化の動きもとどまることを知りません。これらは沖縄をはじめとする現地にさらなる犠牲を強い、9条を骨抜きにし、破壊してレまおうとする大変危険な動きです。いま二そ「武力で平和はつくれない」の声を大きくあげるときです。

また、自民党憲法審議会などが「憲法審査会始動」への動きを繰り返すなか、「国民投票法]施行の2010年を前に政府は、改憲手続き法のキャンベーン・パンフレットを発行し、今年度予算に約47億円を役人して「国民投票」のシステム作りを準備するなど、明文改憲に備える動きも進めております。

私たちはこの数年来、全国各地で展開された、戦争政策に反対し、9条を擁護する運動の高まりによって、世論の多数が9条改憲に反対していることに確信を持ち、憲法改悪に反対し、憲法の理念を生かす運動をいっそう強めていきます。私たちは本日の集会を契機に、今年で9回目になる「5・3憲法集会実行委員会」の共同行動を大切にし、さらに広げていきたいと思います。「海賊」派兵新法反対、自衛隊海外派兵恒久法反対、憲法審査会の始動反対、雇用と生活を守れ、憲法改悪反対の広範な共同行動を作り出し、
9条を生かしてアジアと世界の平和を実現するために、ともに奮闘しましょう。

2009年5月3日
2009年5・3憲法集会参加者一同

主催:2009年5・3憲法集会実行委員会
憲法改悪阻止各界連絡会議、「憲法」を愛する女性ネット、憲法を生かす会、市民憲法調査会、女性の憲法年連絡会、平和憲法21世紀の会、平和を実現するキリスト者ネット、許すな!憲法改悪・市民連絡会

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