声明・論評

福田内閣と与党が企てる自衛隊海外派兵恒久法を許さず、憲法改悪を阻止しよう!
5月の「9条世界会議」を成功させ、99年ハーグ・アピール以来の不戦・非武装の国際的な潮流を飛躍的に強めよう!

第11回許すな!憲法改患・市民運動全国交流集会アピール

2008年2月16~17日、全国各地24都道府県から東京にあつまった私たちは、2日間の交流と討議を経て、憲法改悪と、それにつながる解釈改憲のあらゆる動きを打ち破るために,いっそう連携を強め、ともに闘う決意をあらたにしました。

私たちは、昨年、大阪で開かれた「第10回全国交流集会」で、当時の安倍内閣の改憲暴走に立ち向かい、それを阻止するための共同の努力を誓い合いました。以来1年、私たちは全国各地でさまざまな闘いを精力的に展開しました。参院選の結果に見られたように、改憲手続き法など諸悪法を強行した安倍首相は多くの人々の怒りの高まりの中で行き詰まり、政権を投げ出しました。代わって登場した福田首相は、安倍カラーを薄め、野党に対する低姿勢と対話を売り物にしています。しかし私たちはこの福田内閣が、参院で否決された「派兵給油新法」を衆院で再議決してまで強行成立にこだわり、さらに、いままた民主党などを取り込んで、「自衛隊海外派兵恒久法」を制定しようとしていることを見逃すことはできません。

米国内を含め全世界で、ブッシュ米国大統領のイラク・アフガン攻撃など戦争政策とグローバリゼーションに対する批判が強まり、平和と人権を求める声が高まっているときに、日本政府がいまなおブッシュ大統領の路線を支持し、追従しようとしていることを許すことはできません。

平和と人権、環境などの問題は不可分の課題です。この全国交流集会では基地、貧困、差別と人権抑圧、杜会の軍事化などなど、多様な問題への具体的な取り組みが憲法問題として語られ、確認されました。私たちは憲法9条の改悪に反対し、憲法3原則を実現する運動を、全国各地の草の根で、これらの多様な課題と深く結びつきながら幅広く展開したいと思います。

とりわけ私たちは、自衛隊が海外で米軍などとともにいつでも武力行使ができるようにするため、いま与党が企てている「自衛隊海外派兵恒久法」の制定を阻止し、憲法9条を活かし、実現するための広範な運動を促進するよう奮闘します。私たちは今年の5月3日と11月3日の憲法記念日の行動を節目にしながら、全国各地で9条を守り、実現する運動がいっそう広範な共同で進められるよう奮闘します。くわえて私たちは、「自衛隊海外派兵恒久法」阻止の運動を、本日の集会を契機にして呼びかけられる「全国共同アピール」運動を契機にして、広範に展開することを決意します。

また今年の5月4日から6日まで、東京(幕張)、仙台、大阪、広島で開催される「9条世界会議」を必ず成功させたいと思います。そして1999年のオランダのハーグで開かれた「世界平和市民会議」、2005年のアナン国連事務総長の呼びかけセ始められたGPPAC,2006年カナダのバンクーバーでひらかれた「世界平和フォーラム」などにつづく、国際的な「9条の価値」を確認し、広め、実現しようとする流れの飛躍的な発展を闘いとるよう力を尽くします。

以上、共同の意志を持って集会決議とします。

2008年2月17目
第11回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会参加者一同

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