私と憲法

これからの運動Q&A

Q:5月3日までの署名と5,000万署名というさらに広範な署名の関係は?署名は1回なのか、2回なのか?

A:「憲法改悪に反対し、9条をまもり、平和のために生かす」署名運動は、2001年から毎年5月3日に東京・日比谷公会堂で憲法集会を開いてきた実行委員会が全国の関係諸団体、個人に向けて呼びかけたもの。5月3日を最終締切に進められている。一方、5,000万署名はそうしたすでに結ばれている改憲反対の輪を越えてさらに広く進めようというもので、まだ構想段階。

日本には現在3000余りの自治体があるが、それぞれに最低ひとつの署名センターがつくれるような状態でなければ、5,000万署名は成功しない。しかし、現実には市民運動のネットワークはそこまでできていない。市町村単位で全国津々浦々に広がっている青年団や婦人会が、同じように市町村単位で広がっている郵便局や学校の先生の組合、あるいは政党の人たちと手をとりあうような運動をつくりあげることができるか。つまり既成の団体を本当に動かせるのか。あるいはまた、政治的幅をどこまで広げられるか。たとえば自民党の野中さん。彼の政治家としての評価はを別にして、その9条堅持の主張と私たちは手を組めるか。そして創価学会の中で9条を守ろうという人と手を結べるか。5,000万署名運動を成功させることができるとしたら、そういう状況をつくりだせるかどうかにかかっている。

5,000万署名をやりたいと思うことと、やれるかということは別問題。5,000万署名は既に手を結び合っている私たちの枠を越え、9条改憲反対の一点で最大限集まって始められるのであって、まずはその5,000万署名に取り組もうという仲間作り、世論作りが必要。5月3日までの「憲法改悪に反対し、9条をまもり、平和のために生かす」署名運動は、まさしくそのための運動で、現在できる限り幅広い呼びかけとなっている。ここでどこまで仲間を増やせるかが、5,000万署名の開始にも大きく関わってくる。2度も署名に取り組むのかという声もあるが、取り組むことが5,000万署名の道を開く。

Q:何度も署名運動に関わってきたが、困難ばかりで効果のなさに空しさを感じている。意味があるのだろうか。

A:署名の目的を「数を集め」、「提出する」ことに置くと、全くその通りだ。しかし、署名運動の重要さは、署名をきっかけにひとりひとりと言葉を交わし、顔の見える関係で仲間が増えていく過程にある。5,000万署名に応じてくれた人が、国民投票の際に反対の票を投じてくれる。それが国民投票の結果を決める基盤となる。だから、どんなにたいへんでもいつの時点にか取り組む必要がある。

Q:地方から声を発することが大切と考えて、地域に根差した運動を展開しているが、全国規模の運動への参加の希望もある。地方から署名運動にどんな形で参加できるだろうか。どこまで主体的に関われるだろうか。

A:日本には、日常的な政党・労働組合と市民との共闘関係ができていない。しかし、イラク反戦の運動に鑑みれば、垣根は崩れつつあり、いずれ合流のときはやってくる。これからめざすのは、中央と地方といった形の指令型/指示待ち型ではなく、ネットワーク型の共同行動。政党・労組が過去の曲折を経て分離・対立している現状では、共同を推進できるのは市民である。
5月3日までの署名運動は、とりあえず全国にひろがりをもつ8団体が発したもので、直接8団体に連ならない人々も思いを同じにすれば呼びかけに加われるように、署名用紙に取り扱い団体名の記入欄を設けている。参考までに言えば、この署名は条例をつくることを求めるような署名ほどの厳密さは要求されない。国民に限定されないし、20歳未満でもよい。
5,000万署名についていえば、 実際に署名を開始するときには、幅広い人々が対等の立場で参加できるネットワーク型で始めなければならない。名称も構想もそのとき決まるのであって、5,000万署名というのは仮称にすぎない。むしろ、名前が一人歩きしていくことに注意しないといけない。

Q:ネットワーク型と一言にいっても、それが成立するためには、なんらかの合意点、共通認識がないと、難しい気がするが?

A:私たちの運動が憲法9条をかかげるからには、共同行動ネットワークは非暴力原則を貫くことが求められる。意見の違いを暴力で解決しようという姿勢は決して許されない。非暴力原則をはずしてしまったら私たちの運動は一般から支持されず、広まらない。このことを真剣に考えて共同行動を築くことが大切だ。

Q:署名運動を広める過程で、非暴力の原則に反する団体が加わってくることもあるのでは? 小異を残して大同につくことも大切ではないだろうか。

A:非暴力をうたった9条をまもる運動である以上、小異として片づけることはできない。非暴力原則を貫くことは大切。目的は署名をもらうことあるのではなく、その過程で9条の精神をいかに確認し合うかということ。非暴力原則に徹したネットワーク型の運動を市民の側から提唱していきたい。

Q:5,000万署名は5月3日に提案されるのか。

A:残念ながら5月3日にはできない。5,000万をめざすような幅広い共同行動の準備には細心の注意がいる。参加する人が皆、自らの仕事としてとらえ、手伝うのではなく、主体となって動くことが不可欠で、そのためには相当に時間がかかる。2年、3年とかかることを覚悟した上で、恐れずに取り組もう。

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