私と憲法24号(2003年3月発行)

がんばれば戦争は止められるかもしれない
世界の人々とともに立ち上がろう

3月2日、広島で6000人の人文字、NO WR NO DU!が成功した。この航空写真はワシントン・ポスト紙の意見広告に添えられる。被爆地広島が発したNO DU(劣化ウラン弾)のメッセージが鮮烈だ。

  この広島の声を引き継いで「WORLD PEACE NOW3.8」を万を超える人々で成功させることができるかどうか。もし1万人を超えたらここ2~30年の平和運動の歴史を変えるものとなるに違いない。大きな組織の動員ではなく、様々な市民団体、NGOの呼びかけで、ひとりひとりの自覚した市民が自らの責任に於いて米国の戦争と、それに加担する日本政府に異議を申し立てるために結集する。若者たちを先頭に世代の違いを超えて、市民運動が大きな結集を果たしつつある。流れが変わりつつある。

参加したくても、こうしたピースアクションがあるのを知らない人がいる。一人でも多くの人にこのメッセージを届けたいと、それぞれが知恵を絞って3/8の宣伝に取り組んでいる。山手線の電車でパフォーマンスをやるグループ、通勤にプラカードを持って乗る人、駅頭でチラシを配る人、ワッペンを作ってはる人、マス・メディアを使って宣伝する人、それぞれが創意工夫をしている。そして実行委員会が呼びかけているのが事前のピース・ウォークと、当日の「玄関でたらピースウォーク」というプラカード集中デモだ。8日は都内のあちこちからプラカードを持った人々が日比谷公園に集まってくる。この日、都民はあちこちで3・8がるのを知るだろう。

このような市民運動と、既成労働組合や政党系の運動が違いを留保しながら共同するという流れを作りだすことは、もはや不可能ではない。そうすれば、欧米の運動と同様の数十万の運動を日本でも作りだすことはできる。いま、運動に参加しているみんなが思っているー-もしかしたらこの戦争を止められるかも。(高田 健)

何かが変わり始めているのではないか

先日のTVで、こういう行動に参加したいと答えた人が7%ありました。(首都圏だったら2~300万人です)

この前は朝日新聞にすばらしい投稿がありました。「戦争いいの、デモで叫ぶ娘。・・・15日の東京・渋谷のイラク戦争反対デモに参加した高3の娘はそう叫びながら歩いたそうです。・・・3月8日に日比谷でまた反戦デモがあるから行こうと思っているんだと娘は話しています。よし、私も8日はとても忙しい日だけど行こう。夫も行くといいます。そうだ、みんなで行動を起こそう。その日、娘は本当にステキでした。」だって。

同じ日の毎日新聞の夕刊は第2面を1面ぶち抜きで「日本に無広がるイラク攻撃反対、平和パレード。主役に躍り出たふつうの人たち。人々は何を思い、街を歩き始めたのか」という見出しでした。記者は最後に「インタビューを重ねながら、もしかして本当に日本でも何かが変わり始めているのではないか、とすら思った。」と書いています。

同じ日の朝日の夕刊は「憂える在日イラク人」という記事で、「日本に住むイラク人は50人弱。・・・R・Aさんは今月(2月)15日、渋谷でイラク攻撃反対を訴えるデモの5000人の渦の中にいた。戦争は止められないかもしれない。しかし、デモをすれば、少しでも日本人がイラクのことを考えるきっかけになると思った」と書いています。

世界と日本の人々の動きによって、報道の流れが変わりつつあるのを感じます。あとは、ひとりでも多くの人に、さまざまな手段を工夫して、3・8のメッセージを伝えられるかどうかだと思います。2・15渋谷に続く、3・8日比谷、そして全国各地の3・8の成功のために、一人一人の皆さんのご協力を。

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