平和を願い、憲法の改悪に反対して、さまざまな活動をしている全国のみなさん。
2009年、憲法第9条を敵視し、一貫してその改悪を企ててきた自民党を中心とする政権が倒れ、民主党を主軸とする連立政権が成立し、「政権交代」が実現しました。それは多くの人びとに新鮮な期待を持たせました。
しかし、それから1年数ヶ月を経て、その期待の多くは色あせています。普天間基地の撤去・県外移転という公約は破られ、辺野古移設を明記した「日米合意」が強行され、社民党が連立政権から離脱し、鳩山首相は辞職しました。いま、沖縄県知事選がたたかわわれている最中ですが、自公両党に支持された現職さえも「県内移設は不可能」というほど、沖縄の民意の大多数は県外・国外移設を望んでいます。与党・民主党は候補も立てられず、迷走しています。
2010年末に予定されている新「防衛大綱」の策定をめぐる動きのなかで、中国敵視・南西諸島防衛戦略の提起、武器輸出3原則の緩和や、PKO5原則の緩和、集団的自衛権の憲法解釈の緩和など、自民党政権時代でもできなかったような、9条のしばりを突破する危険な動きが相次いでいます。
参議院ではしばらく棚上げになっていた憲法審査会規程の策定に自民党と民主党が合意しました。日米安保条約50周年を経て、新政権は軍事同盟体制をなくすのではなく、逆に米国に追従し、グローバルな規模での作戦に対応できる日米安保体制として再編強化しようとしています。
このような時にあたって、従来から憲法9条の価値を大切に思い、それを生かすために努力してきた全国各地の市民運動が2011年年2月5日~6日に大分県に集います。沖縄の米海兵隊の砲撃訓練を分散・移転するという名目で、1997年度よりはじめられた演習地のひとつである日出生台演習場をめぐる運動に触れ、学びながら、「第14回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会」を開催することは、今後の全国の市民運動、平和運動、憲法運動にとって極めて重要な試みになると思います。
この「市民運動全国交流集会」は09年に沖縄集会を実現し、安保と基地、憲法9条を問い、運動の飛躍をかちとりました。今回の大分集会は、交通などの諸条件から見て容易ではありませんが、沖縄集会につづいて、大変大きな意味を持つに違いありません。
各地の市民運動関係の皆様にぜひこの交流集会にご出席いただき、意義ある充実した集会にしたいと思います。つきましては、お忙しい折ではありますが、是非とも早めに交流集会について討議して頂き、この集会に仲間を派遣して下さいますようお願い致します。
なお、第1日目(5日)午後の公開講演会以外のプログラムは、従来通り非公開プログラム(セミクローズド)として、招請団体・個人のみの参加となります(ご参加にあたっては集会事務局の確認が必要です。事務局の判断で、交流会の主旨と異なるグループ、個人の方はお断りする場合があります)。プログラムの詳細は事務局にお問い合わせ下さい。なるべく早めに参加希望のご連絡を事務局まで下さいますようお願い致します。
大分県での集会のため、費用も従来の開催以上に多額になります。つきましては、勝手なお願いながら下欄に郵便振替口座を掲載しましたので、集会の成功のために賛同カンパにご協力頂ければ幸いです。
2010年11月23日
「第14回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会in大分&日出生台」実行委員会
連絡先:許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局
TEL03-3221-4668
FAX03-3221-2558
郵便振替口座00110-7-571976(口座名:市民ネット)