5月14日、午前11時50分頃、参院本会議は「改憲手続き法」を自公与党などの賛成で採択した。大型連休を挟んでの1ヶ月にも満たない期間での超特急暴走的採択だった。安倍政権与党が議会制民主主義すら踏みにじって強行した「醜い国会」だった。
私たち「5・3憲法集会実行委員会」は、本日、午前10時から国会前に座り込んでこれを監視し、採決が終わった12時15分からは今国会14回目の議面集会を参院議面で行った。150名を超す参加者の怒りと熱気の中で、これからのたたかいに向けた決意を互いに確かめ合った。
集会では福島(社民)、仁比(共産)、笠井(共産)、辻元(社民)の国会議員の発言と、憲法を生かす会、キリスト者平和ネット、憲法会議、女性の憲法年連絡会、猿田佐世弁護士、ピースボートなどからの発言があった。
この国会ではひきつづき安倍内閣の与党によるイラク特措法の延長、米軍再編特措法、教育関連3法、少年法改悪などの悪法が審議中だ。共謀罪も予断を許さない。これらを許さないたたかいを進めよう。
改憲手続き法の成立によって、秋の臨時国会から両院に「憲法審査会」がつくられ、改憲に向けた具体的な作業が始まることになる。これからの私たちの運動の課題は、「改憲の発議をさせないたたかい」になるだろう。改憲派が9条改憲を発議できないような9条改憲反対の広範な運動と世論をつくることだ。あわせて「有識者懇談会」などを使った集団的自衛権など解釈改憲の拡大を許さないたたかいを進めることだ。
たたかいは新たな段階に入った。さらに協力して九条改憲反対の可能な限り幅広いネットワークを全国の津々浦々につくっていこう。