杉並の教育を考えるみんなの会 丸浜江里子
今年、子どもを高校卒業させた母親の立場で話させていただこうと思います。
去年の10月、東京都の教育委員会が卒業式の形式や「日の丸・君が代」の強制をはかり、従わない者には処分という通達を出しましてから、私たちは自分の子ども育てる母親の立場から、この通達は許せない、と思いました。
最初は4校の都立高の母親たちと要請や陳情、そして署名運動をしてまいりました。現在9,000名を超える方々の署名が集り、学校は4校から87校の都立学校の有志に広がっています。ところが、私たちの出した陳情は、都議会で自民、公明、民主3党の反対で、残念ながらかんたんに否決されてしまいました。私たちは、この都議会を初めて傍聴してきました。傍聴しながら、ここまで都議会がひどくなっているのか、私たち庶民の声を全然生かしていないのか、ということを知りました。私たちがあきらめと無関心に陥っているなかで、都政がここまで遠くなっているのか、民主主義のシステムが独裁に近いものになっていると感じて帰ってまいりました。
私はこの取り組みを通じて、このままではいけない。このまま無関心とあきらめを続けていたら教育も生活も一部の人たちの思いどおりになってしまうということを知りました。私たちは黙っていられない、みんなみんなみーんな繋がろうという思いで4月29日に集会を開きました。520人の方が参加してくださいました。つづきまして、6月12日、中野ゼロホールで、こんどは1,200人規模の集会―「学校に自由の風を」とよびかけます。