2004年5月3日憲法集会

各界からの発言
必死に生きるイラクやパレスチナの子どもたちと連帯して

中学生 菱山南帆子

私は中学校の3年生です。

私は去年、アメリカがイラク攻撃を開始した直後から、アメリカ大使館前で毎日座り込み、戦争反対を訴え続けました。また、何度もビラまきをしました。私なりに一生懸命たたかいました。でも、訴えは振り切られ、1万人以上のイラクの人びとが殺されました。ファルージャでは、4人のアメリカ人が殺されたことに対して、700人もの人びとが殺されています。アメリカ人とイラク人とでは命の重さが違うとでもいうのでしょうか。イラクの人たちの怒りと悲しみは、私の悔しさどころではなく、もっと深く強いものだとも思います。

私はいま、電車通学をしています。また新宿や渋谷にも行ったりもします。スペインでの列車爆破があってから、なんとなく怖い気がします。でも、たとえ私がテロにあっても、それを行った人たちに怒りを向ける気にはなりません。その怒りは何よりも戦争を強行し、自衛隊を派兵したブッシュ、小泉政権に向けるべきだとも思います。また、それを止められなかった私たちにも責任があると思います。イラクの人たちと私たちの生と死がつながっているように思われてなりません。このようなとき、何もしなかったり、無関心でいるのは戦争に加担するのと同じだと思います。

日本を戦争ができる国家にするため、憲法改悪が行われようとしています。現在の自衛隊派兵や「君が代」強制は、改憲そのものだと思います。私は公立小学校5、6年生のとき、ピース・リボンをつけて「君が代」の起立・斉唱を拒否しました。校長は、「国の大切な歌だからちゃんと歌いなさい」と皆の前で言って、私をにらみつけました。私は中学生、高校生によびかけます。たたかう先生を孤立させないで。「君が代」拒否、皆でやれば怖くない。

私たちが20歳になる5、6年後に改憲が予定されています。成人すると同時に強制的に銃を握らされることになるかもしれません。私は戦場で血を流し、必死に生きているイラクやパレスチナの子どもたちと連帯して私たちの未来をつくっていきたいと思います。ともにたたかいましょう。

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