2004年5月3日憲法集会

主催者あいさつ
今年の集会の特徴(許すな!憲法改悪・市民連絡会 高田 健)

みなさん、こんにちは。
国際的な世論に反し、そして国際法の積み上げを無視して、ブッシユ大統領がイラクを攻撃し、今、米英軍がイラクを占領しています。このイラクの現状は、すでにたくさんの報道がされていますように、大変ひどい状況になっています。イラクの人々はこの占領軍に対して、抵抗し、そして抗議の運動をもりあげています。しかしながら、日本の小泉内閣は、この米英軍をはじめとしたイラクの占領に積極的に加担し、今1,000名にのぼる自衛隊をイラクに派遣しています。私たちは、このことを絶対に許すことはできませんし、この憲法に、そして国内世論、世界の世論に反して派遣された自衛隊の即時撤退を、本日の集会の名をもって要求したいと思います。

国会や永田町では、どうしたことか、この憲法を変えようという声が強まっているようであります。21世紀、いよいよこの憲法が大事になったこの時期に、政府与党をはじめとした憲法を変えてしまおうという動き、とりわけ憲法第9条を変えようとする永田町の動きに黙っているわけにはいきません。そこで今日、多くの市民団体が協力して、この集会を行いました。

確かに最近のマスコミの世論調査をみれば、この憲法のどこかは変えようという声が多くなっています。しかし、今改憲派がもっとも敵視し、ここをぜひとも変えようという憲法第9条に関してはどうでしょうか。さまざまなマスコミの世論調査の中でも、6割あるいは7割の人びとが、憲法第9条は変えてはならないというではありませんか。ここに、この57年の日本国憲法の平和意識の定着とその確固とした基盤をみることができると思います。

私たちのこの憲法集会は、今年で4回目です。今までは日比谷公会堂でしたが、今日はこの野外音楽堂をたくさんのみなさんにうめていただき、本当にありがとうございます。そしてこうした思想・信条・立場の違いを越えて、憲法改悪に反対する、憲法第9条改悪に反対する一点で共同しようという運動は、4年前東京から始まりましたが、今、全国各地に広がりつつあります。私たちは、このことを大変歓迎し、またいっそう広がることを確信しています。

みなさん、今年の憲法集会は、もうひとつ大きな特徴があります。プログラムにもありますように、本日は韓国とイタリアの仲間がゲストとしておいでくださっています。そして、これだけではありません。大変著名でノーベル平和賞を受賞されたグァテマラのリゴベルタ・メンチュー・トゥムさんとコスタリカのオスカー・アリアスさんから大変すてきなメッセージをいただいております。

今日、この集会は日本の東京で行われているだけではありません。韓国でもイタリアでも、そして中南米でも多くの人びとが、この集会の成否を注目しているということを確認したいと思います。声高になってきた改憲の動きに対して、改めて全世界の人びととともに、もっとも広範な9条改憲阻止の大きなネットワークをつくりあげて、この21世紀に憲法9条を高々と掲げて、絶対改悪を許さない、そして平和な北東アジア、世界をつくろうという声を私たちはいっそう大きくしたいと思います。そして、とりわけイラクからの自衛隊の即時撤退を目指して、本日この集会から改めて行動を開始したいと思います。

今日は、最後まで皆さんのご協力をよろしくお願いします。ありがとうございます。

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