2001年5月3日憲法集会

日本山妙法寺 武田 隆雄

人間に兵器を持つことによる安心感がある限り、国に職業軍人がある限り、世界に軍事同盟がある限り、人間社会に安穏平和の生活は不可能であります。平和とは優勝劣敗を実現する運動競技ではありません。

五月三日、きょうは憲法の発布されました記念日にあたります。この憲法は、もっとも理想的な平和をうたった憲法であります。現在、人類の恐れや悲しい運命は、みんな戦争がもたらしています。戦争をやめ、戦争権を放棄するという条項がこの憲法に定めてあります。これは、実に世界のどこの国にもない平和の憲法であります。これが現実の日本において守られております。私たちは、平和よりほか国家の目的はない、人類の目的はない。争いをしないことのほか平和をつくる道はない、争いの道具、平和のじゃまになること皆捨てなければならない、という信念をもってこの平和憲法を守っていきます。

私たちは、この娑婆世界をお浄土に変えて、死んでから地獄・餓鬼・畜生の三悪道におちないように、永遠の命のうえに動かぬ宗教的信念によって、この平和憲法を守ります。私たちは、南無妙法蓮華経と唱えてこの平和憲法を守っていきます。

皆さん心をあわせ、ともに平和憲法をまもっていきましよう。

それから本日の統一和合した集会を準備してくださった方々、ならびに集会参加のみなんさん方に深く感謝申し上げます。

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