女性は、憲法の改悪を許さず、憲法のすべての条項、とりわけ第九条を完全実施させて平和な二十一世紀を実現するために、今年早々、「二十一世紀に輝け九条、二〇〇一年を女性の憲法年に」と連絡会を結成しました。この運動には、本日ご登壇くださる澤地久枝さんをはじめ、吉永小百合さん、小林カツ代さんなど、さまざまな分野の広範な女性の賛同の輪が広がっております。現在、中央の三〇団体が参加し、地方連絡会もあいついで結成されつつあります。
賛同は海外からも寄せられています。現憲法起草者の一人、ベアテ・シロタさんは、「平和をめざすたたかいをつづけていくために、『女性の憲法年』の運動は尊い取り組みです。日本の平和憲法は、世界のモデルにならなければなりません」と述べておられます。また、非核フィリピン連合のコラソン事務局長は、「みなさんがスタートさせた『女性の憲法年』の取り組みは、女性の平和への誓いと、母であり姉妹であり娘であるすべての女性たちの世代に、平和で核のない未来を手渡そうという崇高な意思の表明であります」と連帯のメッセージを寄せられました。
「連絡会」は四月二十四日に、本日の集会への参加もよびかけて、有楽町で街頭リレートークをおこないました。また、シールをつくり、小泉新内閣の改憲発言に抗議して、友人や知人に憲法九条を知らせる百万枚ハガキ運動に取組むことを決めました。きょう、ここに並びましたが、リボン、タペストリー、旗、扇子、絵手紙などなど、あらゆる宣伝物を使って、草の根からの宣伝運動を急いでひろげています。
私は、「女性の憲法年」のよびかけ人の一人で、日本婦人団体連合会の会長でした櫛田ふきさんが二月に逝去した後、櫛田さんの遺志をひきついで連絡会の事務局を担当しておりますので、女性連絡会を代表して発言させていただきました。みなさん、ごいっしょに、何としてでも日本国憲法を守り抜きましょう。