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自民と民進 憲法改正論議開始で調整へ
10月16日 4時20分
憲法改正をめぐる国会論議にあたって、民進党は、自民党の改正草案は、立憲主義を否定するものだとして撤回するよう求めています。これに対し、自民党は、草案の実現を必ずしも前提としないことで、今週には議論を始めたい考えで、両党の調整が行われる見通しです。
衆参両院は、先の参議院選挙の結果、与党と、憲法改正に前向きな勢力が、改正の発議に必要な3分の2の議席を占めましたが、今の国会で、憲法審査会での論議は行われていません。
民進党は、議論には積極的に応じるとしていますが、自民党が野党時代の平成24年にまとめた憲法改正草案は、国民の権利を軽んじ、立憲主義を否定する中身であり認められないとして、撤回するよう求めています。また、近く、党の憲法調査会で、自民党の草案の問題点に関する検証を始めることにしています。
これに対し、自民党は、草案の撤回には応じないものの、平成17年にまとめた草案とともに、2つの草案を党内で議論を積み重ねた「公式文書」と位置づけるにとどめ、草案の実現を必ずしも前提としないことで、民進党の理解を得たい考えです。自民党は、こうした方針を、18日開く、党の憲法改正推進本部で確認したうえで、今週には議論を始めたい考えで、民進党との間で調整が行われる見通しです。