参院憲法審査、緊急事態条項で陳述 百地氏「憲法に置くべきだ」 水島氏は現行法の充実を

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参院憲法審査、緊急事態条項で陳述 百地氏「憲法に置くべきだ」 水島氏は現行法の充実を

 参院憲法審査会が4日開かれ、百地章日本大教授と水島朝穂早稲田大法学学術院教授が「憲法とは何か」をテーマに意見陳述した。緊急事態条項の新設に関し、百地氏は大規模災害を念頭に「憲法に緊急事態に対する規定を置くべきだ」と訴え、水島氏は「災害対策基本法を充実させることで対応できる」と述べ、否定的な考えを示した。

 百地氏は緊急事態条項の必要性について「国家の存立を維持し、憲法秩序を守ることによって、国民の生命、人権も守られる」とも述べた。現行の96条が定める発議要件に関しては「国民が(改正への)主権を行使する機会が奪われ続けている」と述べ、改正すべきだとした。

 水島氏は「憲法を改正してはならないという憲法学者は一人もいない」と強調した。同時に「(政権には)高い説明責任が求められ、情報公開と自由な討論、熟慮の期間が必要だ」と述べた。