2014年2月26日、参議院憲法審査会

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今通常国会初めての参院憲法審査会。曜日は水曜で同じだが、午前10時から開かれた。今日は2.26事件の日だと気が付いた。市民連絡会は13名の仲間と共に傍聴。先頃とはうってかわった暖かめの日差しで、皆さん、早めに結集した。初めての傍聴という仲間もいた。傍聴券が届くのを待っている間に、議面内で「憲法審査会傍聴希望の方へ」という紙を持って立っていた憲法審査会事務局の若い人に声をかけてあれこれ尋ねた。参議院憲法審査会は議員の紹介なしに市民が傍聴できるようにしており、その案内だという。衆議院や、参院でも他の委員会は議員の紹介がないと傍聴できないが、「憲法」であるがゆえのサービスだそうだ。スムーズに傍聴券を入手するには前日の内に名前などを事務局に電話してくれると都合がよいといっていた。
傍聴を終えて、皆さんの感想は「今日は結構おもしろかった」だ。というのは自民党の赤池誠章幹事が、問題発言を連発して、これに民主党の小西洋之幹事や白眞燻
幹事が応戦、社民党の福島瑞穂委員も小西幹事の援護にでるなどの「騒ぎ」があったからだ。傍聴席の私たちもエアー拍手(無音)や挙手での合図で応援した。私たちは議場への到着が遅れて聞き漏らしたが、赤池寛二は冒頭に「現行憲法は憲法違反だ」とのたまわったようだ。白眞燻氏が「どういう意味か」と問いただしていた。問題になったのは小西幹事が「安倍首相が言っている憲法の条文を変えないで解釈の変更をするというのは、ナチスの手口のようなものだ」と言ったことにたいして、赤池幹事が「首相をヒットラーと同一視するのはけしからん。取り消せ」とさわぎ、小西幹事が「ナチスの手口といったまでだ。取り消す必要はない」と応戦し、しばしやり取りがあったたことだ。
以下に産経と共同の記事を貼り付ける。(高田 健)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140226/stt14022613120001-n1.htm

解釈改憲、野党に賛否 みんな維新は首相に同調 参院審査会の議論再開
2014.2.26 13:11

 参院は26日、昨年7月の参院選を挟み中断していた憲法審査会を再開、与野党の議員が憲法の役割や課題をめぐり意見交換した。安倍晋三首相が意欲を示す憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に関し、みんなの党と日本維新の会は賛成を表明、首相に同調した。民主、共産両党、初参加の結いの党、社民党は反対し、賛否が分かれた。

 みんなの松田公太氏は、「国連憲章で国家の権利として(行使が)認められている。政治が判断すべき」と憲法解釈の変更を支持。維新の清水貴之氏も「国際社会の変化に合わせて(憲法解釈を)見直すべきだ」と述べた。

 民主党の小西洋之氏は「憲法9条に解釈変更の余地はない。憲法規範の存立に関わる問題で、絶対に許してはいけない」と明言。これに対し自民党の丸川珠代氏は「憲法解釈を変えることが憲法の規範性を無視しているとは思わない」と強調した。公明党の西田実仁氏は環境権などを加える「加憲」を訴え、解釈変更の是非には触れなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014022601001517.html

解釈改憲、野党で賛否分かれる 集団的自衛権問題で意見交換

2014年2月26日 12時32分

 参院は26日、昨年7月の参院選を挟み中断していた憲法審査会を再開し、与野党の議員が憲法の役割や課題をめぐり意見交換した。安倍晋三首相が意欲を示す憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に関し、みんなの党と日本維新の会は賛成を表明した。一方、民主、共産両党、初めて参加した結いの党と、社民党は反対し、野党で賛否が分かれた。

 自民党の赤池誠章氏は「自主憲法の制定は民意となりつつある」と改憲を主張。公明党の西田実仁氏は環境権などを加える「加憲が最も現実的だ」と訴えた。
(共同)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014022600694
憲法解釈変更、4野党が反対=民主「ナチスの手口」?参院審査会

 参院憲法審査会は26日、憲法の役割などをテーマに討議を行った。安倍晋三首相が意欲を示す集団的自衛権の行使容認のための憲法解釈の変更について、民主、共産、結い、社民の野党4党は反対を表明。自民、みんな、日本維新の会の3党が理解を示した。公明党は、憲法解釈見直しについて明確な態度表明をしなかった。

安倍首相批判は「誤解」=公明・漆原氏に反論?菅官房長官

 討議で民主党の小西博之氏は「ワイマール憲法があっても人権弾圧を繰り広げたナチスの手口だ」などと首相の姿勢を厳しく批判。共産党の仁比聡平氏は「国会の多数獲得で解釈を自由勝手にできるというなら、憲法の最高規範性を失わせる」と指摘した。結いの党の川田龍平氏と社民党の福島瑞穂氏は「行政が憲法に従う立憲主義の否定」と訴えた。
 これに対し、自民党の丸川珠代氏は「安倍内閣が憲法の規範を無視してるとの批判は当たらない」と反論し、みんなの松田公太氏は「(安全保障を)いつまでも同盟国に頼るわけにはいかない。行使を認めない方がおかしい」と表明。維新の清水貴之氏は、憲法解釈の変更に賛同した上で「法律によって行使の要件を明確にすべきだ」との見解を示した。 
 一方、公明党の西田実仁氏は「加憲」の必要性などを唱えたが、集団的自衛権の是非については言及を避けた。(2014/02/26-16:31)