今週、14日に開催かと思われていた衆院憲法審査会は「 大畠会長のご判断により、今週の憲法審査会は、会期末を迎えた国会全体の状況を見て開催しない」ことになったとの連絡をもらった。
14日は遠方からも傍聴と、午後の院内集会に参加してくれる予定をたてていた仲間たちがいるのに……。でも、午後の「民意にそむく改憲論議にNO!?審議を急ぐ憲法審査会に異議あり」の院内集会は予定通り開催する。
ということは、今国会の会期末の21日が定例日となっている次々回の衆院憲法審査会も開催しないということだろうか。「開催しろ」というつもりはないが、改憲手続き法では、閉会中審査もできることになっているのだ。「会期末」というのは正当な理由にならないのではないか。「急ぐな!」という憲法審査会の内外での世論の勝利ではないだろうか。先日、大畠さんにも院内集会のご案内を送っておいたところだ。
第4章以下の審議はいつになるのだろうか。だいたい、こんなに急いで審議する意味がないのだ。先日の衆院審査会で、民主党の辻恵委員も言っていたが、立憲主義において、主権者たる国民が改憲の要求をしていないのに、制限規範の対象である「権力」、国会が、改憲論で盛り上がること自体がおかしいことなのだ。辻委員の言っていたことは、しごくまっとうなことだ。よこしまな気持ちで憲法審査会を急いで始動させたことのツケが来たのではないだろうか。
参議院も「3つの小委員会設置」の話も含めて、いまのところ、沙汰やみである。結構なことではないか。(高田)