許すな!憲法改悪・市民連絡会

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第9回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会決議

決議
9条改悪のための国民投票法案を許さず、全国津津浦々に9条改憲阻止の幅広いネットワークを生み出しましょう

憲法をめぐる状況はいよいよ重大な時期にさしかかりました。
任期切れを今年に控えた小泉首相は日米同盟を全ての政策に優先し、そのもとでの「戦争のできる国づくり」をすすめ、これを次の政権に継続させようとしています。自衛隊のイラク派兵はつづいており、原子力空母の横須賀母港化や沖縄・名護の新基地建設や岩国・座間をはじめとする米軍基地の再編・強化と日米軍事同盟と共同作戦体制のいっそうの強化がすすめ羅列津あります。こうして日本の支配層にとっては憲法第9条の破壊がいよいよ不可避となってきました。
05年11月の自民党立党50周年で「新憲法草案」が発表されたのにつづいて、連立与党の公明党は9条第3項加憲論にシフトしてきましたし、民主党の前原誠司代表も国会対策で自民党に見苦しいほどの屈従をしつつ、憲法9条改憲とシーレーン防衛など危険な路線を主張しています。この164通常国会では自公両党が「憲法改悪のための『国民投票法案』」や教育基本法の改悪案を提出しようと、民主党との協議を進めつつあります。憲法の改悪、とりわけ第9条の改悪を許すかどうかの問題は、現実の、最大の政治的課題となってきました。
この動きに対して、すでに多くの人びとが9条改憲反対の声を上げつつあります。全国各地で「憲法改悪は許さない」とさまざまな運動を進めてきた人びとだけではなく、この間、次々に新しい運動が生まれ、憲法問題に取り組む人びとやグループが急速に増えてきました。1昨年夏に発足した「九条の会」はすでに全国各地に4千数百グループが結成されていますし、その他さまざまな運動が誕生し、あるいは強まっています。また沖縄・名護での闘いや、岩国・座間・横須賀などでの基地再編強化に反対する闘いも大きく盛り上がりつつあります。教育基本法の改悪に反対する運動や、共謀罪に反対する運動も高まりつつあります。
これらを次第に大きくネットワークし、9条改憲の動きをうち破る具体的な力に変えていくための積極的な方向・方針を持った力強い運動がいま切実に望まれています。
こうした中、今回で9回目を数える「許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会」は広島で開催され、全国各地の市民グループや、東アジアの平和を求め、憲法9条の堅持をねがう韓国の民衆運動の代表も参加し、大きな成功をおさめました。今回の交流集会は、憲法改悪反対の市民運動のいっそうの飛躍をめざして、・全国の市民運動の連携をさらに拡大するよう奮闘することと合わせて、・憲法9条改悪反対の運動の、とりわけ東アジアをはじめ国際的な連携を広げるために奮闘することを確認しました。
また、焦眉の課題である憲法改悪のための国民投票法案の国会上程に反対し、この悪法を阻止するため、可能なあらゆる手だてをこうじて、全力で闘うことを確認しました。
9条改憲に反対するという一点で国際的にも、国内においても大きな共同行動を作り出す上で、私たちの「許すな!憲法改悪」という立場に立った市民運動の役割は大変大きいものがあります。私たちは内外のさまざまな反戦平和・民主主義と人権の実現を求める運動を大きく連携させ、巨大な9条擁護の運動をつくり出すことに貢献する必要があります。とりわけ本年6月に予定されている九条の会全国交流集会と、2008年に呼びかけられている九条世界会議の成功を実現することは、重要な意味を持つものと確信します。
私たちは今回の全国交流集会の成果を糧にして、さらに大きく飛躍する決意です。憲法九条の旗を高くかかげ、韓国をはじめ、東アジア・世界の人々と共に、平和と共生の世界をめざして前進しましょう。憲法九条の旗を高く掲げ、共に日米軍事同盟の強化に反対し、戦争のできる国づくりに反対しましょう。思想・信条・立場の違いを超えて憲法九条を擁護する運動を全国の津津浦々につくり出しましょう。
2006年3月12日
 第9回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会参加者一同


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