「許すな！憲法改悪・市民連絡会」では、自民党の小泉純一郎新総裁が２４日、就任後初の記者会見で、集団的自衛権の行使は当然とし、９条改憲、靖国神社公式参拝を明言したことなどに対し、関係各方面に抗議の申し入れをしました。

改憲・集団的自衛権行使・靖国公式参拝などを明言する小泉自民党総裁に厳重に抗議する

このほど自民党は第２０代総裁に小泉純一郎氏を選出した。森喜郎首相のもとでは政治がかつてない閉塞状態に陥り、危機にあえぐ経済は出口がないままの状態がつづき、多くの民衆が切実にその変革を望んでいる。

小泉新総裁はこれらの世論を吸収するかのような手法で総裁に当選したが、人々の願いに反して、その言動にはきわめて危ういものがある。

とりわけ、２１世紀、日本とアジアの平和を心から願い、憲法や平和、人権の問題に取り組んできた私たちは、今回の総裁選挙を前後する小泉氏の言動に重大な危惧の念を抱いている。

小泉氏は、自民党内の投票を獲得しようとして、各種の圧力団体のご機嫌をとるがごとく、ほんのわずか前の意見を翻して「集団的自衛権の行使は当然」などと言明し、戦後歴代政府のとってきた原則をいとも簡単に覆そうとしている。また「自衛隊が憲法違反などといわれないように９条は改憲をすべきだ」とも言っている。さらには先の１５年戦争で犠牲になったアジアの人びとの心を逆撫でするかのように、「靖国神社公式参拝」を言明した。

現下の永田町の政治の仕組みでは、自民党総裁は自動的に首相に就任する。しかし、首相には厳然とした憲法が定める憲法の遵守義務がある。この義務を果たそうとしない者に首相たる資格はない。

私たちは憲法問題を真剣に考える全国の１５０以上の草の根の市民団体・グループのネットワーク組織として、これらの運動を代表し、タカ派的な発言をもてあそぶ小泉新総裁の危険な言動に厳重に抗議する。

小泉氏は９条改憲と集団的自衛権の行使、靖国公式参拝などの憲法違反の発言を直ちに撤回せよ。

２００１年４月２５日

許すな！憲法改悪・市民連絡会
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