許すな!憲法改悪・市民連絡会

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反戦ビラ裁判 12/16無罪判決を支持します。
検察側は、表現の自由を保障した憲法21条を守り、控訴を断念することを、強く求めます。

本日、立川反戦ビラ裁判で無罪判決がでました。私たちはこの判決を支持します。
今年2月27日、東京都立川市にある自衛隊官舎にイラク派兵に反対する行動を呼びかけたビラを配ったことが住居侵入罪にあたるとして3名が逮捕・起訴され、75日間も拘留された裁判は、6回にわたる公判の中で、検察側の証人の一人は、警察から頼まれて既に準備されていた被害届けに印鑑を押して出したことを認めました。特定の政治的背景があるかのような尋問を繰り返していた検察側は、11月4日にあらたな証人申請をしたのに対し、裁判長は「思想を裁くのではない。表現の自由の解釈に関わる重大な論点がある」といって却下しました。弁護側からの証人は、憲法学者奥平康弘さん、元防衛政務次官箕輪登さんなどが、それぞれに表現の自由の重大さを述べました。反戦ビラ入れ弾圧の一方で、自衛官募集やその他のビラ入れは野放しに行われている事実も明らかになりました。さらに全国から無罪を求める署名が1万筆を超えて裁判所に届けられました。

12月16日、無罪判決が出されたことに対して、私たちは平和を願う人々の大きな声を感じ、同時に司法の良心を感じ、誇らしく思います。同時に、検察庁の狙った、特定の言動への制限、禁止の策動は平和への挑戦であり、表現の自由を保障した憲法21条に違反することはもとより、私たち平和を願って行動し続ける仲間たちへの政治弾圧を狙っていたのだと感じざるをえませんでした。

ちょうど一年前は、イラク派兵に対する世論の賛否が分かれ、自衛隊やその家族の人たちも含めて、さまざまな見解を交流し、考え合うことが重要な時期でした。同じく現在、大方の世論に抗して派兵延長を決めた政府の政策に対して、さまざまな意見の交流が大切な時期に私たちはいます。

私たちは、検察側は、司法の良識ある判断を厳然と受け止め、控訴することを断念するよう、強く求めます。そして、誰もが殺し合わない社会を願って、さまざまな方法で反戦の意思を表現し続けることを、あらためて誓い合いたいと思います。
2004年12月16日
WORLD PEACE NOW 実行委員会


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