緊急声明：自衛隊イラク派兵期間の１年延長強行に抗議します。

本日午後、小泉首相はイラク特措法にもとづく「基本計画」の１年延長を決定しました。

これは大多数の民意を無視した決定であり、米国のイラク占領政策に限りなく追従することで国の進路を誤らせる重大な決定です。これほどの重要問題を先の臨時国会において、首相は野党の要求にもかかわらず、終始議論を避け、国会が閉会されるや、ただちに延長を強行したのです。このような暴挙が許されていいはずはありません。

小泉首相は米軍による先のファルージャ総攻撃に対し、「その成功を願う」と述べました。これによって小泉首相は６０００人も殺害されたと伝えられる（赤新月社）この総攻撃の共犯者になったのです。イラクの人びとからみればこの米軍主導の有志国軍の一員たる自衛隊がファルージャの虐殺の共犯者に映ることは必然でしょう。有志国軍は今年、すでに７カ国が撤退し、来年早々にはサマワのオランダ軍すら撤退します。窮地に立ったブッシュ大統領は米軍の増派を決定しました。小泉首相は日米同盟を口実に限りなくブッシュ大統領の戦争政策に追従しています。

自衛隊が駐屯するサマワではデモや武力攻撃事件が頻発し、「非戦闘地域」などという特措法の論理は全く成り立たないことはもはや明らかです。いま、ますます激しくなるイラク国内の戦闘を見るとき、自衛隊がイラクの人びとを殺したり、傷つけたりする事態、あるいは自衛隊が攻撃され自衛隊員の死傷者がでるような事態は不可避です。憲法に違反し、イラク特措法にすら違反する自衛隊の派兵期間延長はただちに撤回されるべきです。１２月１４日夜、私ども「市民連絡会」も構成団体であるＷＯＲＬＤ　ＰＥＡＣＥ　ＮＯＷは「派兵１年、期限切れ　撤退させよう自衛隊　終わらせようイラク占領」を掲げて集会を開きます。私たちは平和をねがうこうした人びとと共にいっそう行動を強化する決意です。

私たちは本日の閣議決定に心からの憤りを込めて抗議し、自衛隊の即時撤退を要求します。
２００４年１２月９日
許すな！憲法改悪・市民連絡会