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各市民グループの皆さん
8月30日、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」では、民主党の全国会議員に下記の要請文を届けました。
ぜひ、それぞれの皆さんで、取り組んでくださいますように。
許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局
このところ民主党の代表に再選された鳩山由紀夫代表のマスコミを通じた改憲積極発言が目立ちます。最近の報道では「時代にふさわしい憲法の在り方を(自分の代表任期の)二年以内にまとめたい」などと発言したといわれます。
私たちは鳩山氏が昨年秋、文芸春秋誌で「自衛隊を軍隊と認めよ」と「ニューリベラル改憲論」を述べた時に、重大な疑問を持ったことがあります。なぜならそこで展開された「自衛隊公認」論や「首相公選」論は決して新しいものではなく、自民党の超国家主義者の中曽根康弘氏をはじめ、戦後の右派改憲論者が繰り返し主張してきたものとあまりにも共通しているからです。
鳩山代表の発言の意図が、たとえ「憲法の精神をさらに前進させるための論憲だ」という説明がされるとしても、政治とは結果責任が問われる問題でもあることは言うまでもありません。自民党の国家主義者の改憲論の危険なねらいを批判することなく、「論憲」の名のもとに改憲論議を展開するとしたら、それは自民党の改憲路線に道を清めるものとなる恐れがあります。
いま国会の憲法調査会では発足時の申し合わせすら踏み躙られて「調査会は憲法改定のためのものだ」とか「三年をメドに改憲草案を」などという暴論が自民党の委員たちからつぎつぎと飛び出しています。また自民党右派政治家たちは、朝鮮半島の緊張緩和の流れに逆行するかのように、北朝鮮や中国にたいする無責任な挑発的発言をつづけています。野党第一党の役割は、これらを吟味し、チェックしてアジアの平和の流れを促進することではないでしょうか。「平和憲法」を持つ日本は、このアジアの平和の流れの促進に貢献できるはずだと思います。
民主党という野党第一党の党首として、鳩山代表は改憲発言をやめてください。民主党の皆さん、アジアの平和の実現のために、「改憲論議」より先にやるべき大切なことがらがたくさんあります。憲法の改悪を企てる自民党などの策動に利用されないでください。以上、要請いたします。
二〇〇〇年八月三十日
許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局
千代田区三崎町二の二十一の六管波ビル三〇二
TEL:03(3221)4668
FAX:03(3221)2558
本会は共同代表が新崎盛暉、奥平康弘、暉峻淑子。
事務局長が内田雅敏、同次長が宮本なおみ、高田健で、全国各地の約百五十の市民団体のネットワークです。
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