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本日、4月11日早朝(日本時間)アルジャジーラTVは、高遠奈穂子さん、郡山総一郎さん、今井紀明さんを人質にとった「サラヤ・アルムジャヒディン」が24時間以内に3人を解放すると声明した、と発表しました。解放について、実際に3人の顔を見るまでは安心できないとはいえ、私たちはこの「解放声明」を心から歓迎します。
3人の「解放声明」は、なによりも3人がイラク民衆を支援するために献身的に行動しつづけた姿がイラク民衆の心に届いたためです。また、家族の皆さんや、全国の市民たちが3人の命を救うためにあらゆる手だてを通して、僅かな期間に昼夜の別なく全力をあげて活動した結果です。家族や市民たちの訴えが、イラクの人びとを動かし、「サラヤ・アルムジャヒディン」をも動かしたのです。「日本国民が、自衛隊を撤退させるために小泉政権に圧力をかけ続けることを望む」という趣旨の「サラヤ・アルムジャヒディン」の声明はこの事実を物語っています。他方、事件発生以来の小泉政権や与党の対応は、まったく許しがたいものでした。小泉首相は「テロに屈しない」「自衛隊を撤退しない」と断言し、「救出」を「交渉はしない」と主張する米軍の手に委ねました。小泉首相は、人質の生命に迫った危険を顧みることなく、あくまで米ブッシュ政権の侵略戦争と宮司占領に追随して自衛隊を派兵し続ける政策に固執しました。小泉首相は、家族の必死の訴えにもかかわらず、「会ってもしょうがない」という冷たい態度に終始してきました。マスメディアの多くも、「撤退すべきではない」として小泉政権の政策を事実上支持してきました。「人の命よりも自分たちの体面が大事」というこうしたあり方に、私たちは怒りを禁じ得ません。
私たちは3人の解放後も、イラク全土でアメリカをはじめとした占領軍による市民たちへの虐殺が激しさを増していることを忘れません。占領軍による暴虐きわまる無差別の殺りくは、イラク民衆の激しい抵抗をもたらすのは必然です。自衛隊はけっして「復興人道支援」のために送られたものではありません。自衛隊はイラクの人びとを殺し、人権を奪い、生活を破壊する占領に参加するためにイラクに送られているのです。
今回の事件は、侵略戦争と軍事的占領支配がいかにイラクの人びとを苦しめているかをあらためて示すとともに、自衛隊の存在がNGOなどの復興支援活動をいかに妨げているかを明らかにしています。私たちは、占領軍が軍事攻撃を中止し、自衛隊を含む全占領軍をただちに撤退させ、イラク人自身によるイラクを実現するよう求めます。私たちはイラクと全世界の平和を願う人びととともに、戦禍に苦しむ人びとを支援し、戦争・占領をやめさせるために今後も行動し続けます。
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