許すな!憲法改悪・市民連絡会

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緊急声明:サマワ自衛隊基地周辺にも砲撃 自衛隊はただちに撤退を

2004年4月8日
WORLD PEACE NOW 実行委員会
問い合わせは「市民連絡会」
TEL03−3221−4668
FAX03−3221−2558
東京都千代田区三崎町2−21ー6ー302

本日未明(現地時間7日午後11時すぎ)、サマワの自衛隊基地(宿営地)から約300メートルという近くに迫撃砲またはロケット砲と思われる砲弾3発が撃ちこまれ、爆発しました。自衛隊基地は市街地から10キロも離れた砂漠にあり、他の施設もないので、自衛隊基地を標的にしたものであることは明らかです。防衛庁も自衛隊を狙った計画的な攻撃と見ていると報じられています。またその直後、自衛隊基地から7キロ離れたオランダ軍基地の近くでも別の爆発があったとの情報もあります。

ついに、私たちが恐れ指摘していた事態が生まれました。今回は具体的な被害はありませんでしたが、この攻撃は自衛隊が米英の占領に参加する「連合軍」の一部として反占領の攻撃対象になったことを意味しています。

現在、イラク全土でシーア派とスンニ両派にまたがる人びとが米英占領軍とその連合軍に対して武装抵抗に立ち上がっています。米軍は民家やモスク(イスラム礼拝所)を含む市街地に無差別攻撃をかけ、多数の市民が死傷しています。その中には多くの子どもたちも含まれています。米軍は占領に対する抵抗を「殲滅する」と宣言し、ブッシュ政権は軍隊の増派を準備しています。これがブッシュ大統領の言う「米国が実現したイラクの平和と安定」の姿です。このため、米国内でも「イラクはブッシュのベトナムになった」という批判が高まり、対イラク政策への反対が急増しています。

もう、「非戦闘地域で活動する」とか「自衛隊は復興支援に行くので戦闘には関わらない」などのごかましは通りません。私たちは、自衛隊員が直接に戦闘に関わらないうちに、イラクの人びとを殺したり殺されたりしないうちに、ただちに撤退するよう強く強く求めます。自衛隊派兵の法的根拠となったイラク特措法でさえも、このような事態では「活動の停止」「撤退」を定めています。

小泉内閣はいま、自衛隊をサマワの基地の中に立てこもらせていますが、撤退させる意思はありません。しかし、たとえ米軍がイラクの人びとの抗議と抵抗を一時的に武力で弾圧することができたとしても、イラクの人びとの怒りと抵抗はさらに強まり、自衛隊を含む「連合軍」へのさらに広範で強力な反発と攻撃をもたらすことになるのは明らかです。このため、米国に強要されて「連合軍」として派兵したいくつもの国が、すでに撤退や派兵期間の短縮などを決定し、また検討しています。小泉内閣は、いつまでもブッシュ政権に追随しつづけるべきではありません。私たちは小泉内閣に対し、米英の不法なイラク攻撃と占領を支持し、自衛隊員や在外日本人を含む多くの人命と巨額の税金を犠牲にすることをかえりみないという誤った政策をただちに撤回するよう求めます。


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