民主党代表選に関する要請
憲法改悪の道に踏み込むな！いますぐ引き返せ！

民主党国会議員各位
許すな！憲法改悪・市民連絡会事務局

９月２５日投票の民主党代表選挙をめぐる候補者の論戦には私たちも大きな関心をもっております。しかし、とりわけ憲法論議に関するその内容には、私たち全国各地の市民運動にとって、驚きと深い憂慮を禁じ得ません。

ご承知の通り、自由党は小澤党首が「文芸春秋」誌に改憲試案を発表したり、改憲のための国民投票法案を準備するなど、憲法第九条をはじめとした三原則の改憲のための世論づくりを積極的に進めております。自民党も今回の総裁選での山崎候補の主張をはじめ、当選した小渕総裁も「論憲」を主張しながら、その立場を事実上の改憲論に公然とシフトするなど、改憲への歩みを早めています。多くの人びとが先の第１４５国会にみられたような、自自公連立による日米安保総翼賛体制の流れとその政治手法に危惧を表明しているのに、これら３党の人びとは耳をかたむけようともしません。

このような時期に、民主党をはじめとする国会の野党の役割はきわめて重大です。
しかしながら、民主党代表選に立候補した鳩山幹事長代理は、小澤構想を批判するという建前をとりながらも憲法第九条の改定を積極的に主張し、あまつさえ徴兵制容認ともとれるような発言までするにいたっています。鳩山氏は「侵略戦争をしない」と明記すれば軍隊をもってよいといいますが、かつてどこに「侵略戦争をする」といって侵略戦争をした国があるでしょうか。みな「自衛戦争」の名で侵略戦争をしたのです。そのような文言はなんの役にも立たないことは明らかです。しかし、もうひとりの候補である菅代表も、これらの鳩山発言を厳しく叱責したという報道を私たちは聞いておりません。唯一、積極的に九条護憲を主張する横路総務会長も、その意見の中で、私たちが事実上の立法的改憲につながりかねないと危惧する「安保基本法」の法制化を主張しています。

政府自民党と対抗し、民主主義・市民主義をかかげ、市民と共にあることをうたって出発したはずの民主党が、この代表選をみるかぎり、はたしてどこへ行ってしまうのか。私たちはこの事態を深く憂慮しています。

私たちは民主党の心ある国会議員のみなさんに、わが連絡会に参加する全国各地の約７０団体のの市民運動と５００余の市民活動者を代表し、民主党が多くの人びとの願いを裏切らず、自自公連立政権が企てる憲法の改悪に反対する立場にたち、代表選にむけ可能なすべての手段をつくして努力されるよう、緊急に要請いたします。

参加団体
赤とんぼの会。　沖縄県憲法普及協会。　沖縄人権協会。　岡山草の根市民センター。　「輝け！九条」新護憲市民の会・神奈川。　かながわ平和憲法を守る会　　関西共同行動。　キリスト者政治連盟。　草の実会平和研究グループ。　くにたち第九条の会。　群馬平和遺族会。　憲法９条の会・関西。　憲法九条を広める会・調布。　憲法九条を守る会。　憲法を生かす会。　憲法を生かす会・滋賀。　憲法を生かす会・栃木。　憲法を生かす主権者の会。　憲法を生かす奈良県民の会。　ごまめ通信舎。　山陰ピースサイクルネットワーク・ちゃったピース。　静岡県西部地区平和遺族会。　自治労都庁職西部税務支部。　市民の意見３０の会・東京。　市民のひろば・憲法の会。　自由大すき！市民の会。　ＳＴＯＰ！改憲・市民ネットワーク。　スペース９０。　駿台文学会。　戦争への道を許さない北・板橋・豊島女たちの会。　全国労働組合連絡協議会。　第９条の会・日本事務局。　第９条の会なごや。　第九条の会・ヒロシマ。　第９条の会わかやま。　多摩女性学研究会。　千葉・憲法を活かす会。　東京東部労働組合。　東京ＹＷＣＡ。　なんでも舎。