http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016111601001187.html
参院憲法審査会、9カ月ぶり再開 各党、基本認識巡り議論
2016年11月16日 14時02分
参院憲法審査会は16日午後、約9カ月ぶりに実質的な議論を再開し、各党が「憲法に対する考え方」をテーマに自由討議した。7月の参院選の結果、安倍晋三首相の下での改憲に賛同する勢力が衆参両院で発議に必要な3分の2以上の議席を占めて以降、国会の憲法審で具体的論議が行われるのは初めて。自民党は改憲実現に向けて議論の本格化を狙うが、民進党などの野党は慎重姿勢を崩さず、隔たりは大きい。
自民党の中川雅治氏は現行憲法の内容に多くの問題があるとして「自主的な憲法改正は国政の重要課題だ」と表明した。具体的には憲法9条で自衛隊の位置付けが不明確だと指摘した。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016111602000247.html
参院憲法審が再開 参院選後初
2016年11月16日 夕刊
参院憲法審査会は十六日午後、「憲法に対する考え方」を議題に各会派が意見表明を行った。七月の参院選の結果、改憲に前向きな勢力が改憲発議に必要な三分の二以上の議席を衆参両院で確保して以降、初の国会での実質的な憲法論議となった。
十六日の審議では、自民党や民進党をはじめ委員のいる全八会派が、同じ時間配分で意見表明した上で、自由討議を行う。
参院憲法審は今年二月、当時の自民党委員が、オバマ米大統領に触れて「奴隷」などと人種差別と受け取られかねない発言をして以来、実質的な審議が行われていなかった。
十六日は九カ月ぶりの審議再開となった。衆院憲法審も十七日に議論を再開する。
安倍晋三首相(自民党総裁)は参院選前に「どの条文を変えていくか議論を進めたい。次の国会から憲法審査会を動かしていきたい」と、今国会での改憲議論に意欲を示していた。
改憲を巡っては、自民党憲法改正推進本部の保岡興治本部長が十月、野党から「国民の権利を軽んじている」などと批判されている党改憲草案を事実上封印する考えを表明した。
<参院憲法審査会> 憲法に関する総合的な調査や改憲原案の審査を行う参院の機関で、委員は45人。会派の所属議員数に応じて委員を割り当てる。自民党23人、民進党・新緑風会9人、公明党5人、共産党3人、日本維新の会2人、希望の会(自由党・社民党)、無所属クラブ、日本のこころは各1人。審査会長は自民の柳本卓治氏、会長代理は民進の白真勲氏。