憲法審再開でも野党硬化 首相「20年改憲」辻元氏「出直せ」

憲法審再開でも野党硬化 首相「20年改憲」辻元氏「出直せ」

憲法審再開でも野党硬化 首相「20年改憲」辻元氏「出直せ」

毎日新聞2019年5月9日 21時04分(最終更新 5月9日 22時25分)

衆院憲法審査会でのCM規制を巡る主な主張

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 自民党は国会での実質審議が衆院憲法審査会で1年3カ月ぶりに再開したことを受け、改憲議論を加速化し、安倍晋三首相が掲げる「2020年新憲法施行」の実現に結び付けたい考えだ。だが、野党は警戒を強めて態度を硬化しており、先行きは見通せなくなっている。

 与党筆頭幹事の新藤義孝氏(自民)は9日の衆院憲法審査会後、記者団に「憲法審査のスピードを速めていかなくてはいけない」と強調した。だが、野党は与党が同日の憲法審幹事会で、国民投票法改正案の質疑と採決を16日に行うよう改めて提案したことに対し回答を保留した。

 そもそも自民党が今回、民放連の参考人招致に応じたのは、安倍首相の下での改憲に慎重姿勢を崩さない野党に対し、改憲論議への呼び水にしようと狙ったためだ。だが、野党側は「20年新憲法施行」にこだわる首相に対し「公平、公正な国民投票ができない状況。顔を洗って出直してこい」(立憲の辻元清美国対委員長)と批判を強め、今後の改憲議論のスケジュールは見通せなくなっている。

衆院憲法審査会で質疑する与野党の議員たち。中央は森英介会長=国会内で2019年5月9日午前9時54分、川田雅浩撮影

 自衛隊明記など4項目の改憲条文案を策定した自民は衆院憲法審開催を狙い、現行の国民投票法に公職選挙法とのずれがあることに着目。共通投票所の設置など公選法の規定にそろえる国民投票法改正案を昨年の通常国会に提出した。「改憲の中身と関係ないため、野党も憲法審で審議に応じざるをえない」と見たためだが、野党側はさらに改憲の国民投票で賛否を呼びかけるCMを問題視。積み残しの国民投票法改正案の審議より、CM規制強化の議論を優先するよう要求。逆に対立は深まった。

 立憲はCMの全面禁止に向けた独自の改正案作りを進めており、枝野幸男代表は9日の憲法審を受け、インターネット広告も規制対象とするよう党内に指示。立憲は憲法審でのさらなる参考人招致を求め「自民がのまないなら審議に応じない」(幹部)とハードルを上げる。国民民主党も既に策定した党独自の改正案の議論を求め、立憲と足並みをそろえる。【野間口陽】

毎日新聞2019年5月9日 21時04分(最終更新 5月9日 22時25分)

衆院憲法審査会でのCM規制を巡る主な主張

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 自民党は国会での実質審議が衆院憲法審査会で1年3カ月ぶりに再開したことを受け、改憲議論を加速化し、安倍晋三首相が掲げる「2020年新憲法施行」の実現に結び付けたい考えだ。だが、野党は警戒を強めて態度を硬化しており、先行きは見通せなくなっている。

 与党筆頭幹事の新藤義孝氏(自民)は9日の衆院憲法審査会後、記者団に「憲法審査のスピードを速めていかなくてはいけない」と強調した。だが、野党は与党が同日の憲法審幹事会で、国民投票法改正案の質疑と採決を16日に行うよう改めて提案したことに対し回答を保留した。

 そもそも自民党が今回、民放連の参考人招致に応じたのは、安倍首相の下での改憲に慎重姿勢を崩さない野党に対し、改憲論議への呼び水にしようと狙ったためだ。だが、野党側は「20年新憲法施行」にこだわる首相に対し「公平、公正な国民投票ができない状況。顔を洗って出直してこい」(立憲の辻元清美国対委員長)と批判を強め、今後の改憲議論のスケジュールは見通せなくなっている。

衆院憲法審査会で質疑する与野党の議員たち。中央は森英介会長=国会内で2019年5月9日午前9時54分、川田雅浩撮影

 自衛隊明記など4項目の改憲条文案を策定した自民は衆院憲法審開催を狙い、現行の国民投票法に公職選挙法とのずれがあることに着目。共通投票所の設置など公選法の規定にそろえる国民投票法改正案を昨年の通常国会に提出した。「改憲の中身と関係ないため、野党も憲法審で審議に応じざるをえない」と見たためだが、野党側はさらに改憲の国民投票で賛否を呼びかけるCMを問題視。積み残しの国民投票法改正案の審議より、CM規制強化の議論を優先するよう要求。逆に対立は深まった。

 立憲はCMの全面禁止に向けた独自の改正案作りを進めており、枝野幸男代表は9日の憲法審を受け、インターネット広告も規制対象とするよう党内に指示。立憲は憲法審でのさらなる参考人招致を求め「自民がのまないなら審議に応じない」(幹部)とハードルを上げる。国民民主党も既に策定した党独自の改正案の議論を求め、立憲と足並みをそろえる。【野間口陽】

衆院憲法審、CM規制で来月聴取=今国会初開催、討議なし

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019042500133&g=pol

衆院憲法審、CM規制で来月聴取=今国会初開催、討議なし

2019年04月25日12時19分

衆院憲法審査会に臨む森英介会長(中央)ら=25日午前、国会内

 衆院憲法審査会が25日午前、今国会で初めて開催され、憲法改正の国民投票運動のテレビCM規制に関し、5月9日に日本民間放送連盟(民放連)からヒアリングを行うことを議決した。実質的な討議はなく、数分で終了した。
 自民党は国民投票の利便性を向上させる国民投票法改正案の今国会成立に向け、審査会で議論を加速したい考え。一方、改憲論議に慎重な立憲民主党など主要野党は、CM規制について時間をかけて議論する構えだ。

萩生田の挑発~憲法審査会

萩生田の挑発~憲法審査会

憲法審「5月以降はワイルドに」=萩生田氏が発言、野党反発
時事通信2019年04月18日19時31分
 自民党の萩生田光一幹事長代行は18日のインターネット番組で、今国会で1度も開催されていない衆参両院の憲法審査会について、「(天皇陛下の)ご譲位が終わって新しい時代になったら、少しワイルドな憲法審査を進めていかないといけない」と述べた。
 憲法審開催に主要野党が消極的だとして「国民の主権を奪っている。国会の一部の人たちが」と批判。「我慢してきたのに、なかなか開けないということは、令和になったらキャンペーンを張るしかない」と主張した。
 この発言を受け、衆院憲法審の山花郁夫野党筆頭幹事(立憲民主)は同日、予定していた新藤義孝与党筆頭幹事(自民)との日程協議を欠席。国会内で記者団に、「出向こうとしたら横から殴られたような感じだ。撤回なり、謝罪なり、けじめをつけてもらわないことには(協議に応じられない)」と強調した。

野党拒否でも憲法審開催を 自民幹部、5月以降
日経新聞2019/4/18 17:53
自民党の萩生田光一幹事長代行は18日のインターネットテレビ番組で、今国会で一度も開かれていない衆参両院の憲法審査会に関し、5月以降は野党が拒否しても開催すべきだとの認識を示した。「野党に対して丁寧に取り組んできたが、開かれなかった。新しい『令和』の時代になったらキャンペーンを張り、少しワイルドな憲法審査を進めたい」と述べた。
憲法改正を最終的に決めるのは国民だとした上で「議論の中身が分からなければ、賛成も反対も言えない。憲法審が開催されない状況を国民は望んでいない」と語った。
これに対し、衆院憲法審の野党筆頭幹事を務める山花郁夫氏(立憲民主党)は「信頼関係を壊す発言だ。撤回や謝罪などけじめが必要だ」と反発した。国会内で記者団の質問に答えた。
山花氏は憲法審の森英介会長(自民党)と与党筆頭幹事の新藤義孝氏(自民党)と国会内で会談する予定だったが、萩生田氏の発言を受けて参加を急きょ取りやめた。
〔共同〕

“憲法改正めぐる萩生田発言” 野党反発 協議見送り
NHK2019年4月18日 19時02分
憲法改正をめぐって自民党の萩生田幹事長代行は、野党側の理解が得られなくても衆議院憲法審査会の開催を検討すべきだという考えを示しました。野党側はこれに反発し、18日の与野党の筆頭幹事による協議は見送られました。

自民・公明両党は衆議院の憲法審査会を早期に開催し、国民投票法の改正案の審議を進めたい考えですが、野党側と調整がつかず開催の見通しは立っていません。
これに関連して、自民党の萩生田幹事長代行はインターネット番組で「この状況を国民は望んでいない。審査会長の判断で開催できるので、これまで丁寧にやってきたが、やるしかないところまで来ている」と述べました。
そのうえで「新しい時代になったら、自民党は少しワイルドな憲法審査を進めていかないといけない」と述べ、来月以降、野党側の理解が得られなくても審査会の開催を検討すべきだという考えを示しました。

萩生田氏の発言を受け、衆議院憲法審査会の野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の山花憲法調査会長は「信頼関係が崩れた」などとして与党側の筆頭幹事との協議に応じませんでした。
山花氏は記者団に対し「萩生田氏には、発言の撤回なり、謝罪なり、けじめをつけてもらわないといけない。幹事長代行は責任のある立場のはずで話は重大だ」と述べました。

「ワイルドな憲法審査を」 自民幹部発言に野党猛反発
JNN4/18(木) 19:00配信
 改憲議論をめぐる自民党幹部の発言に、野党が猛反発です。
 自民党の萩生田幹事長代行は18日、インターネットの番組に出演し、憲法改正などを話し合う国会の憲法審査会について元号が令和になった後に「ワイルドな憲法審査を自民党は進めていかなければならない」などと発言しました。さらに、今の国会で憲法審査会が一度も開かれていないことについて「ここまで丁寧に我慢してきた。令和になったらキャンペーンを張るしかない」などと発言しました。野党側は猛反発です。
 「横から殴られたような感じなので、これでは信頼関係を壊すということで今日は出席いたしませんと」(立憲民主党 山花郁夫 野党筆頭幹事)
 衆議院の憲法審査会は18日、自民党と立憲民主党の筆頭が協議する予定にしていましたが、野党側は「信頼関係を壊すものだ」として欠席を通告しました。今の国会での憲法審査会の開催は見通しが立たなくなりました。(18日17:17)

萩生田氏、憲法改正「ワイルド」発言で波紋
NNN2019年4月18日 22:16
憲法改正をめぐり、自民党・萩生田幹事長代行は、今の国会で衆参の憲法審査会が、野党の出席が得られず一度も開催されていないことについて、「新しい時代になったら、少しワイルドな憲法審査を進めていかなければいけない」と発言。野党側は猛反発している。
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憲法改正をめぐり、自民党・萩生田幹事長代行は、今の国会で衆参の憲法審査会が、野党の出席が得られず一度も開催されていないことについて、「ここまで丁寧に我慢してきたのに開けない。新しい時代になったら、少しワイルドな憲法審査を進めていかなければいけない」と述べた。この発言について、野党側は猛反発している。
立憲民主党・山花憲法審査委員「出向こうとしたら、横から殴られたというような感じですので、これでは信頼関係を壊すということで、きょうは出席いたしません」
衆議院の憲法審査会の開催をめぐり、18日、自民党と立憲民主党が協議する予定だったが、萩生田氏の発言を受け、立憲民主党は欠席しました。

衆院憲法審 国民投票法改正案 審議日程は引き続き協議

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011849581000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_016
衆院憲法審 国民投票法改正案 審議日程は引き続き協議

2019年3月15日 15時45分

衆議院憲法審査会の与野党の筆頭幹事が会談し、与党側は、早期に国民投票法の改正案を審議して採決したいと提案したのに対し、野党側は、新年度予算案の審議が終わるまでは応じられないなどとして、引き続き協議することになりました。

衆議院憲法審査会の与党側の筆頭幹事を務める自民党の新藤元総務大臣と、野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の山花憲法調査会長は、15日国会内で会談しました。

新藤氏は、来週にも審査会を開き継続審議となっている国民投票法の改正案を審議し、採決したいと提案したのに対し、山花氏は、新年度予算案の審議が終わるまでは応じられないという考えを伝えました。

一方、山花氏は、国民投票の実施に伴うテレビ広告の規制をめぐって、民放連=日本民間放送連盟から意見を聞くことを検討するよう求め、引き続き協議することになりました。

憲法審論議、3月開始狙う 与党幹事ら懇談

https://this.kiji.is/474164778058204257?fbclid=IwAR0Afr0SXGpAsSgILs3x4XN3MASXqFoDEpZdVYg5RaOdQwKvz_2Pkuybuuc

憲法審論議、3月開始狙う 与党幹事ら懇談
2019/3/1 19:41

 衆院憲法審査会の与党幹事らが1日、今国会初めてとなる懇談会を国会内で開催した。与党側は2019年度予算案の衆院通過を受け、3月中に憲法審で議論を始めたい考え。安倍政権下の憲法改正に反対する立憲民主党など主要野党とも協議しながら、改憲論議を深める方針を確認した。

 衆院では、改憲の是非を問う国民投票の利便性を公選法にそろえる国民投票法改正案が継続審議になっている。主要野党は国民投票を巡る政党のスポットCM規制の強化を求めており、改正案とCM規制の在り方が優先議題になる見通しだ。

自民 「自衛隊の明記」など憲法改正案の提示見送り

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181210/k10011741781000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
自民 「自衛隊の明記」など憲法改正案の提示見送り

2018年12月10日 16時05分

国会では、会期末の10日、憲法審査会が開かれましたが、自民党が目指した「自衛隊の明記」など4項目の憲法改正案の提示は見送られました。また、審査会の幹事懇談会で、国民投票の実施に伴うテレビ広告の規制をめぐって、民放連=日本民間放送連盟は、CM量の自主規制は行わない考えを示しました。

国会会期末の10日、衆議院憲法審査会は、与野党が出席して開かれ、成立に至らなかった国民投票法の改正案を継続審議にする手続きを行いました。

この国会では、与野党の対立などから、実質的な審議は行われず、自民党が目指した「自衛隊の明記」など4項目の憲法改正案の提示は見送られました。

また、審査会のあとに開かれた幹事懇談会では、国民投票の実施に伴うテレビ広告の規制をめぐって、民放連=日本民間放送連盟から意見を聞き、民放連は、CM量の自主規制は行わない考えを示しました。

これに対し、自民党の幹事は「われわれは、憲法に自衛隊を明記する考えなどを表明しているが、広告を出す場合、どのように扱われるのか」などと、党の改正案に言及しながら質問しました。

与党側の筆頭幹事を務める自民党の新藤元総務大臣は、記者団に対し、「改正案の提示はしていない。改正案は、すでにさまざまな場所で明らかにしており、提示したとか、しないとかを論点にする必要はない」と述べました。
立民 山花憲法調査会長「今後は民放連の出席も」
衆議院憲法審査会の野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の山花憲法調査会長は、記者団に対し「民放連は『従前から量的な規制をやるという話はしていない』という説明だった。今後、与野党を問わず、しっかりと議論すべきで、民放連を憲法審査会に呼ぶ必要が出てきたのではないかと思う」と述べました。
共産 志位委員長「断念に追い込んだのは成果」
共産党の志位委員長は記者会見で「安倍総理大臣が『審査会で自民党の改憲案を提示する』と公言していたが、断念に追い込んだのは、最大の成果で、野党共闘と国民の世論の1つの勝利だ。ただ、今後も諦めないと思うので、手綱を引き締めて、手を緩めずにやっていきたい」と述べました。
維新 馬場幹事長「来年は議論深めたい」
日本維新の会の馬場幹事長は、記者会見で「来年の通常国会では、『職務怠慢』や『職場放棄』と言われないよう、審査会を開いて議論を深めていきたい」と述べました。

憲法の岐路 憲法審査会 合意の原則に反しては

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181207/KT181206ETI090002000.php

憲法の岐路 憲法審査会 合意の原則に反しては

強引に改憲を進めようとする安倍晋三首相の姿勢は、国民が政治に求めているものから懸け離れている。議論が進まなかったのはその帰結と見るべきだ。

衆参の憲法審査会が実質的な審議をしないまま今国会の日程を終えた。直接の原因は下村博文・自民党憲法改正推進本部長の発言だ。審査会開催に野党が消極的だとして「国会議員としての職場放棄だ」などと批判した。

立憲民主党など野党は反発し審議をボイコットした。衆院憲法審の森英介会長(自民)はその後、主要野党が欠席する中、審査会を会長職権で開催。火に油を注ぐ結果になった。

流れを追うと、安倍首相の姿勢が根っこにあって一連の無理押しにつながっていることが分かる。

首相が昨年の憲法記念日にビデオメッセージで、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と述べたのが始まりだった。最近は10月の会見で「自民党がリーダーシップを取り次の国会に改正案を出すべきだ」とハッパを掛けた。今国会の所信表明でも「国会議員の責任を果たしていこう」と述べている。

自民執行部は首相に合わせて憲法関連の党内人事を一新している。野党との協調を重視してきたメンバーに代えて、下村氏ら首相に近い議員を起用した。

下村氏の「職場放棄」発言は首相の意に沿おうとしたあまりの勇み足だったのだろう。執行部の狙いが裏目に出た形である。

そもそも自民党の改憲4項目、▽9条への自衛隊明記▽緊急事態条項▽参院選の「合区」解消▽教育充実―は党内事情や野党対策が優先された結果、全体の整合性が取れていない。いまなぜこの4項目なのか、説得力が乏しい。

各種世論調査を見ると、国民の多くは改憲を緊急テーマと見ていない。国民が求めるのは暮らしの安心である。改憲を急ぐ安倍政権の姿勢に無理がある。

審査会の前身である衆参の憲法調査会は与野党合意を重視する運営を続けてきた。5年間の審議を経て2005年4月に報告書をまとめ、発表している。調査会として一致できたこと、できなかったことを整理し、その後の議論のたたき台とした。

審査会の運営が広い合意を目指す原則に立ち返らない限り、議論の深まりは期待できない。国民の理解も得られないだろう。

(12月7日)

「通常国会での発議ありえない」憲法改正めぐり公明幹部

https://www.fnn.jp/posts/00406036CX

「通常国会での発議ありえない」憲法改正めぐり公明幹部

与野党の憲法担当者が21日夜、BSフジ「プライムニュース」に出演し、公明党の北側憲法調査会長は、憲法改正について、今の国会で議論が始まっても、2019年の通常国会での発議は困難だとの認識を示した。

公明・北側憲法調査会長は「(臨時国会で)1回やって、(通常国会で)1回やって、2国会で憲法改正が発議できるなんてとんでもない話で、そんなことはありえない。憲法改正は、そんな簡単ではない」と述べた。

北側氏は、憲法に自衛隊を明記するなど、4項目の自民党改憲案について、「自民党と公明党の考え方は違う」と指摘したうえで、「憲法審査会という国会の場での議論が大事だ」と述べ、審議に慎重な野党側に、議論を行うべきだと呼びかけた。

また、自民党の下村憲法改正推進本部長は、あらためて憲法審査会で自民党案を説明したい意向を示したが、立憲民主党の山尾政調副会長は、「議論すること自体は反対していない」としながらも、「改憲が目的化している」と自民党を批判した。

自民改憲案、今国会の提示は困難 「職場放棄」に野党反発(産経新聞)

https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1811140029.html

11月14日 21:44産経新聞

自民改憲案、今国会の提示は困難 「職場放棄」に野党反発(産経新聞)

自民党が目指す憲法9条への自衛隊明記など4項目の党改憲案の臨時国会提示が困難となっている。10月24日の国会召集から3週間が経過した今も、衆参両院の憲法審査会は野党の抵抗により開催されておらず、初回は早くて今月22日。自民党の下村博文憲法改正推進本部長が野党を「職場放棄」と批判したことも反発を招き、改憲議論が進展する気配はみられない。

衆院憲法審の与党筆頭幹事の新藤義孝元総務相(自民党)は14日、野党筆頭幹事の山花郁夫氏(立憲民主党)と電話で協議を重ねたが、開催日程について合意は得られなかった。

改憲議論の先行きは不透明感を増している。「率直な議論さえしないのは国会議員の職場放棄ではないか」。下村氏が9日のCS番組でこう発言し、野党側の反発を招いたからだ。

そもそも野党第一党の立憲民主党は憲法審開催に後ろ向きで、下村氏の発言が「野党に審議拒否の口実を与えた」(自民党幹部)。下村氏は野党との運営協議が行き詰まると判断し、内定していた衆院憲法審の運営を担う「幹事」を辞退した。だが、立憲民主党の辻元清美国対委員長は14日、記者団の取材に、幹事辞退ではけじめにならないとの認識を示し、当面開催に応じない姿勢を見せた。

自民党は、安倍晋三首相(総裁)が今国会での党改憲案提示の意向を示したことから、憲法審査会の自由討議の場を設けて各党に説明する構えだった。

しかし初回の憲法審では事務手続き(幹事の選任)を行う必要がある。続いて、先の通常国会からの継続審議となっている国民投票法改正案を成立させる段取りだ。同改正案の審議は少なくとも衆参で計3日間必要とされる。

憲法審の開催定例日は衆参ともに週1日しかない。順調に進んでも、初回の憲法審から改正案成立まで3週間はかかるとされる。会期を延長しない限り、成立は危うい。その次に控える自由討議に行き着く見通しは全く立たない。

先に自由討議を行う方法もあるが、新藤氏は野党の反対を押し切って運営を進める考えを持っていない。憲法改正の是非を決める国民投票を踏まえ、世論の分断を避けるためだ。自民党内で一時ささやかれた「来夏の参院選前の国会発議」は非現実的となっている。(田中一世)

憲法協調派外れる(船田元氏のブログ)

船田元氏が自分のブログに以下、掲載しました。

憲法協調派外れる

10月24日からいよいよ臨時国会が始まる。相次いだ災害の復旧費用や、人手不足を解消するための外国人在留資格の追加などが議論されるが、憲法改正のための話し合いも憲法審査会を中心に展開される予定である。

ところが自民党の筆頭幹事であった、中谷元氏と次席の私の名前は名簿から削除されてしまった。中谷氏は先の総裁選で石破候補に投票したこと、私は以前から安倍総理の憲法改正に関しての前のめりのご発言に懸念を示し、総裁選で白票を投じたことがその理由と言われている。

さらに二人はかつて野党との話し合いを重視しつつ憲法改正を進めると言う、中山太郎元憲法調査会長の路線を受け継ぎ、「中山学校」とも「協調派」とも呼ばれていた。今回はこれに代わって、いわゆる「強硬派」と呼ばれる安倍総理に近い方々が、野党との交渉の前面に立つこととなった。

振りかえれば確かに、協調派の審査会運営は野党の意見も尊重しながら、丁寧に運営して来たと自負している。外部から見ると時間がかかりすぎている、野党に譲歩し過ぎているとの批判も受けて来たが、お互いの信頼関係の上に、国民投票法の改正など成果を出して来たのも事実である。

なぜそうして来たかといえば、両院の3分の2以上の賛成による国会発議のルールは、出来る限り幅広い合意がなければ前に進めないことを示している。さらに重要なことは、牽制史上初めてとなる国民投票で過半数の賛成を得るためには、少なくとも野党第1党との合意、あるいは了解が必要だからである。

野党の反対を押し切って、3分の2で国会発議が出来たとしても、国民投票で過半数の賛成を得られるかは保証できない。むしろ得られなくなる可能性が高い。新たに野党との交渉に当たられる方々には、是非とも丁寧な審査会運営を心がけていただきたい。

しかし今回の人事は、それでは待てないとする強硬派によって審査会を運営すると言うメッセージを内外に示したのである。

[ 2018.10.22 ]